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 Diary 2000・3月23日(THU.)

クッキー・フォーチュン

 ロバート・アルトマンの新作『クッキー・フォーチュン』の試写会が淀屋橋の朝日生命ホールにて行われた。昨日、RCS のイワサキくんが招待券をわざわざ届けてくれたので、是非とも行かねばと、勇んで起きたら午後の 5 時だった。試写は 6 時開場の 6 時半開映なので、どうにも間に合わない。昼の 12 時に目覚まし時計はあわせていたのに、とがっくりする。イワサキくんには申し訳なかった。また、みなみ会館でやった時にでも観にいこうと思う。

 夜はクラタニくんと大宮の「つぼ八」で飲む。店の前で待ち合わせ、さてと店に入るとカウンターに何故かベッチが座っている。こんな所で何をしているのかと肩を叩けば、驚きのあまり笑い転げて椅子から落ちていた。なんでもベッチの会社は大阪にあるのだが、今日は京都への出張。で、宿が大宮にとってあるのだが、雨が降っているので河原町まで行くのも億劫なので、宿の側の大宮で飲もうという事になり、会社の人達と飲んでいたというわけだ。偶然は笑える。

 今日もクラタニくんの興味深い話を聞く。クラタニくんは滋賀県の奥、甲南の出身なのだが、田舎のこととて当然中学生時代はヤンキー。コテコテに固めたリーゼント頭とボンタンの太さを競い合い、万引きと喧嘩に明け暮れる日々だったそうだ。ただし、クラタニくんは他校との喧嘩の時は先輩のガクラン持ちだったそうだが。そんなクラタニくんも中学を卒業し、工業高校に行くようになったため、京都に出るようになる。

 そこでいわゆるサブカルチャーに遭遇。衝撃を受けたクラタニくんはまずロッカーズとしてデビュー。SR にまたがり、友達の暴走族の連中と道路を飛ばすようになる。その後、何故かロッカーズと正反対のモッドに転身。ミラーなどでデコレイトしたベスパに乗って、田圃の畦道をぶっ飛ばすようになる。

 そして運命のイギリス行き。そこでノーザンソウルに出会い、完全にソウルボーイとして覚醒する。が、そんなソウルボーイとしての自覚に溢れて帰ってきたクラタニくんを迎えてくれたのは、大根を畑から引き抜いているお婆ちゃん。改造を重ねたズンドコ車やトラックに乗っている幼なじみ達。なにかが違う。こんな所にいてはいけない。と考えたクラタニくんは家を出て大阪へ。その後、「ソウルサバイバーズ」を京都で立ちあげたため、京都へ移住。現在に至る、という訳だ。

 途中からベッチも加わって座は盛り上がり、日本酒とビールに加えて、今日も焼酎を一本あけてしまった。雨の中、フラフラになって帰り、家に帰り着いた途端、寝る。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-24;