Diary 2000・3月5日(SUN.)
足立正生・零年
今日は日曜日だが、トモコが能の新年会のため店にでられず、代わりに出てもらったヒロキくんと二人で店をまわす。開店直後から夕方にかけては忙しかったが、夜にはいり、客足も落ち着いたので、21 時頃にヒロキくんにことわって、隣りの本屋に行く。
先日、可能涼介から電話があり、「雑誌『発言者』に、批判されてスガヒデミを殴ったサトウヨウジロウの釈明の文章が載っている。近来稀にみる胸くその悪くなる文章だから時間があれば読んでみてくれ。」と言われていたので、それでも立ち読みしてみようかと思ったのだ。
「ふたば書房」は、入り口から入ったすぐの棚に、映画や音楽の雑誌を並べている。私はそこを素通りしようとしたのだが、「足立正生」という四文字が私の目を捉え、思わず立ち止まった。雑誌『映画芸術』の 3 月増刊号、題して『足立正生・零年』。手にとって中身にざっと目を通すと、豪華な執筆陣。面白そうな匂いがプンプンする。足立正生は以前から気に掛かる存在だったので、即買い求める事にする。
裏表紙を見ると、「シネマ・下北沢」という所で、3 月 1 日から全作品 13 本を連続上映するらしい。是非とも観たい。なんとか「みなみ会館」あたりで上映してくれないだろうか。ババさんに雑誌をみせると、ババさんも「みなみ会館」での上映を希望していた。「浅野忠信特集をもっとバンバンやってお金を稼ぎ、ぜひ足立正生・全作品上映を実現してほしい」との事。「運動の映画」へ。我々もまた、足立正生・全作品上映運動を展開すべきか。ヤマネくんにも意見を訊いてみなくてはなるまい。とりあえず、サトウさんにはよろしくお願いするとしよう。
「発言者」は 2 月号があったが、問題の文章は見つからず。違う号か。しかし今やそんな事はどうだっていいのであった。
小川顕太郎 Original:2000-Mar-7;