京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2000・3月4日(SAT.)

 新装開店をして、まず皆の目を奪うのは、もちろん増殖したカウンターだろう。だが、それと同じぐらいに目立っているのが、ソファーの所にひかれたラグである。白の毛皮のラグをひいているのだが、「雨が降った時どうすんの!?」と皆に言われる。さて、いかにするべきか。雨が降ってから考えよう、と言っていたのだが、今日、とうとう雨が降った。

 昨晩からボソボソと降り始めていたので、嫌な予感がしてはいたのだが、案の定、朝起きたら激しく降っていた。カメカメハ大王の国みたいに、雨が降ったらお休みにしようかと、ぼんやり考えたのだが、こんな雨ならお客さんもあまり来るまいと考え直した。しかし、その考えは全くの間違いで、いつもに増して大勢のお客さんが来店した。

 幸いにして、心配していた程は汚れなかったので、とりあえずは胸を撫で下ろしたのだが、所詮オパールは白い店。白とはどうあがいたって汚れる一方の色なのだ。はじめから汚れはある程度計算にいれてある。純白の否定。今思いついたのだが、これが敢えていうならオパールの思想という事になるだろう。純白の否定、疎外論の克服。本日は雨が降り、オパールの思想が明かになった。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-6;