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 Diary 2000・8月17日(THU.)

大妖怪展

 大丸京都店に『大妖怪展』を見に行く。妖怪の絵や本、玩具、ミイラなど、要するに妖怪が実在したという証拠品の数々を展示している。

 京極夏彦も常々言っている事だけれども、こういった品々こそが妖怪の存在を支えている、そしてこういった物に触れ、我々がそれについて語り続ける事こそが、妖怪を延命させるのだ。妖怪は忘れ去られればそれでお仕舞い。だから、水木しげるは戦後数々の妖怪を救ったことで偉大なのであり、その水木しげるの妖怪画を北斎や国芳の妖怪画と並べて展示しているこの展覧会に足を運ぶことは、妖怪達を救う・支える事なのだ。ひとりでも多くの人に足を運んで欲しいと思う。

 ところで「全国妖怪マップ」なるものが展示してあり、どこどこにはどんな妖怪が居るのか、という事が分かるようになっている。それによるとオイシンの出身地である岐阜県には「覚(さとり)」がいるようだ。

「覚」とは、言わずとしれた人の心の中を読む妖怪だが、察しの悪い事で有名なオイシンの出身地に「覚」がいるとは…。これはきっとオイシンが「覚」とともに育ち、何もいわずとも勝手に心の中を読んで貰えるために、人の心を察するという能力が伸びなかったのではないかと思われる。ううむ、妖怪とは恐ろしいものだ。と、いった具合に妖怪について語り続ける事が重要なのだ。みなさんもどうぞ。

 会場を出た所に色々と妖怪グッズが売っていたのだが、そこにフルタ製菓の「百鬼夜行」が山積みに! 他には水木しげるの妖怪グッズに京極夏彦の本、など。トモコは「水木しげる作画活動 50 周年記念企画」と銘打った「妖怪花あそび」という花札を買っていた。花札の絵が全て水木しげるの書いた妖怪画になっているというすぐれもの。トモコは大満足の様子だった。「もうひとつ欲しい!」。

 その後、新ハマムラで夕飯を食べ、「HATCH」というカフェ(バー?)に行き、いったん家に帰ってから「100 %ノーザンソウル」@ウェラーズクラブへ。

 今回もイズミくんとイワブチくんが神戸から遊びに来ていたが、前回とは違い二人ともちゃんとレコードを持ってきて気合い十分(?)、イズミ・イワブチ・ヒラノ・イチモト・クラタニというラインナップは、もうほとんどソウルサバイバーズである。クラタニくんとイワブチくんの会話。

 倉「いつもありがとう。ごめんな、交通費も出なくて」

 岩「いいよいいよ、そんなんいらへん!」

 倉「まあ、こんな感じでやってるし、よかったらまた遊びに来て」

 岩「いや、もうこーへん」

 倉「ええ!!」

 岩「もう飽きた」

 倉「そ、そんな!」

 岩「うそうそ」

 終了後、「びびんぱ屋」に寄ってから帰る。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-19;