目が醒めると午後 7 時をまわっていた。昨夜あんなにふらふらで帰ったのだからすぐにベットに入ったとして、これは寝過ぎでは…、いやそこまで寝たような感じもしない。頭が痛い。下の部屋に降りるとひどく散らかっていてネコ部屋一歩手前は言い過ぎにしても十歩手前ぐらい。ニトログリセリンは無かったけども何かやらかしてますね。これを書いている私は何かをやらかす私ではないのでただ困るのみ。そのうち謎の爆破が…、あははは面白くなってきまし…、ああもうこればっかり。

　店に出られる状態ではないので電話をしてヒロキ君に無理をしてもらう。ああ結局しわよせが他のスタッフにいってしまっていつもながら申し訳ありません。本日もタケダ君にはいってもらっている。タケダ君といえば「あの角にある四角くて、くるくるまわっているものはなんですか」私「あれはボネコの加湿器です。空気を水の中に通して加湿するしくみです」というのがあって、そういうことです。

　ウエナカさんから電話。なにを話したかはほとんど覚えていないが妙に会話がハイテンションに進む。カンベさんから電話。純粋宴会へのお誘い。オガケンから電話。近況を報告しあってなぜか話し込む。管理人と電話。「いちにち寝たり起きたりしていて日記といわれても書くことないです」管理人「なんでもいいんですよ適当にでっちあげてネコがバカとか夢のなかでみたネコの虐殺とかかいてくださいね」もうネコのネタは飽きた。

　今日はクリスマス・イヴの前日かつ「天皇誕生日」で、全国民的に休日なのであるが、出勤である。知っている人は知っているが、ボクは印刷会社に勤めているのです。いいね！　休日出勤。2 階のヒロビロ（寒々？）とした制作室に一人っきりで、実にノビノビと仕事ができる。

　営業氏も外に出る、というのでついに社内にはボクだけだ。ここぞとばかりにインターネットでエロサイトを見まくったり、出会い系チャットで汚い言葉を連発して時間をつぶす。ウソ。ヒイヒイいいながら文字組みしてました。

　夕方に仕事も終わり、よし！　今からならば『GTO』に間に合うか？　とスーパーカブを飛ばして河原町へ向かう。オパールの前の河原町通りには街路樹に電球が吊されてたりして無意味にロマンチック・ムードが漂っている。お前ら、電気をムダ使いして、本気で二酸化炭素削減するつもりけ？　とブツブツ言いながら弥生座へダッシュ。

　とにかくクリスマスなカップルで大混雑しているので、弥生座まで普段の倍の時間がかかってしまった。子どもさんを三人くらい踏んづけてしまったにも関わらず、『GTO』最終回には間に合わず。しゃあないので弥生座 2 で『ランダム・ハーツ』を見る。詳しくは後日レビュー。

　映画を見たあとのいつものコース、駸々堂京宝店→ふたば書房の両店で今日も「本の妖精」を見た。「本の妖精」というのは、本屋に行くといつもいるので、勝手にそう名付けている黒メガネ、長髪のオジサンです。みなさんも探してみてください。本好きにしか見ることができないようだが。

　オパール、普段は木曜定休なのだが今日は祝日なので営業している。エレベーターが開くと、なんと超満員だ。イエーイ！　人ごとながら喜ぶ。ヒロキくんによると「さっきまでヒマヒマで、こりゃあ閉めた方が良かったとか言ってたんですよ」とのこと。

　某 G 大前の喫茶店の娘、マツイさんが来ていた。「カフェ・アンデパンダンで『狂わせたいの』の石橋義正プレゼンツ『kyupi kyupi ライブ』を見て来た、おもしろかった、見に行かないんですか？」しまった〜！　チケット買うの忘れてた。まあ、いいか。いや、良くない。ハリソン君の痴情のもつれなど見ている場合ではなかったのだ。アホです。約 5 秒ほど落ち込み、氷の洞窟を滑るペンギンを思い浮かべて立ち直る。

　そうこうしている間にオガワトモコさんから電話があり、もうすぐ「ひみつ日記」を送るとのこと。良かった良かった。

　オパール・サイトの更新をしていると、RCS のサトウさん、サワダさん、イワサキくんが来店。サトウさんはソファに座ると、クテクテッといきなりダウン。なんかお疲れです。とりあえずイワサキくんに、来年 1 月 8 日から京都みなみ会館で開催の『撮影監督宮川一夫映画祭』のスケジュールがキツイ！　全部見れない！　とイチャモンをつけておく。てなわけで、クリスマスとはなんら接点を見い出せずオパールの夜は更けていくのであった。

　皆様こんにちはオガワトモコです。本日は可能涼介（aka. ばばりん）原作の人形劇鑑賞（本当にみたいのは音楽担当の灰野敬二）及び私の秘密指令遂行の為、一年で飲食業界が最も忙しいといわれるこの時期に東京にいっているオガケンになりかわりまして、日記を担当いたします。

　ヤマネ君来店、今年ヤマネ君の周りで起きた事件について語る。巷を騒がすあの事件もヤマネ君の近所らしい。おそるべしヤマネ君。いろいろと解説してくれるヤマネ君の瞳はとても輝いていて、私も体の不調を忘れて話し込む。

　9 時からタケダ君が手伝いに入ってくれた途端忙しくなる。オガケンから電話。劇のあとネモトタカシ、サガワイッセイ、ババリンと食事をしたらしい、声が完全に死んでいる。

　一段落ついたころに RCS のイワサキ君が 10 名ほどで来店、イワサキ君はカウンターから離れたところで向こうをむいて座っているのに思わずこちらが返事をしてしまう程声がおおきい。

　歩いて帰宅する。息がとても白い。

　体調が悪い、すこぶる悪い。オガケンがひどい風邪をひいてせきをしている間は、感染することもなく比較的快調であったのに、本日はひどい寒気が周期的に襲ってきて手の先が熱くなったり悴んだりするので立っているのも辛くなって座り込んでしまったりした。

　思えば階段から落ちたあたりからどんどん弱っているような気がする。実は今年は後厄だったりするので、年末にあちこちで道路が掘り返されるのと同じ様に後わずかな日数でノルマを消化しようとしているのか。となると凄いのが近い内に又……あははは面白くなってまいりました。私にはノーザンソウルがあるからね。へっちゃらなのです。ただこんな人間と働く羽目になっているヒロキ君、タイラ君、タケダ君、ネコは災難でしょう。ごめんなさい。