オガワトモコのひみつ日記
2001・1月2日〜
Tomoko's Diary 1月2日(TUE.)
日本のかなしい歌
京都に住まいをうつしてから 3 年以上になりました。引っ越しの 1 週間後には店の工事を始めたのでカフェの仕事にたずさわるようになってからも 3 年以上たったことになります。怠惰な性分の為、未だ生活のリズムがきちんと確立されていないのは困ったことです。
お店の後片付けをしてから帰宅すると大抵午前 4 時くらいです。お腹が空いていたら冷蔵庫のあり合わせのものをどうにかして食べます。お茶を飲んだりビデオを観たり本を読んだり細々したものを片づけたりして過ごします。床に就くのは午前 8 時頃。もうとても明るいのです。おまけに寝室は東向きでベランダに面して大きな窓があります。雨戸がついていないその窓には紫外線を 98 %遮るという簾をさげてみましたが焼け石に水でした。思いあまって厚手の大判のストールをその上から掛けるとようやく眠りやすい暗さになったという有り様。さて、ご近所は常にどこかしら工事中で工事の車がそろそろ現場に到着し始めます。音を遮るというのは至難の技で、こちらが合わせるしかないので合わせています。つまりかなり喧しくされても眠ることができます。これはこちらに来て身についた事。
昼過ぎにのそのそ起き出します。私は寝起きがとても悪いので見よう見まねのヨガのポーズをしてみたり、腹筋台(本来の目的に使われることはほとんど無い)に頭を下にして乗ったりして身体が目覚めるのを待つのです。
ところで歳をとると時間のたつのが早く感じられるというのは代謝が悪くなるからだと言う説があります。代謝も盛んでからだのなかの活動が活発な時と、代謝が悪くなり体内の活動がゆっくりになる時とは同じ時間をすごしていても長さの感じ方は違うという説です。実際その通りだと私も思うのです。寝起きのぼんやりしている時はとぶように時計の針が進みます。そのスピードを弛めなくてはいけません。大きめのコップに水を 1 杯飲んでから(モレッティに教わったわけじゃないんですよ。)朝御飯の準備にかかります。
寝る前にパン焼き器をセットしていたら焼き立てのパンを、パンが無いときはパスタ、和食が食べたいときはそうめんかうどんになります。どちらにしても野菜をたくさん食べるのが好きです。手間のかかることはできませんししたいとも思いません。おいしい自然塩とおいしい醤油、味噌、鰹節、オリーブオイル、バターなどがあれば充分です。
休みの日は食後のコーヒーを飲みながら今日一日なにをするか考えます。ぐずぐずし過ぎで結局どこにも行けなっかたというのが最悪のパターンでまたこれが一番ありがちな事というのが最悪である所以であったりします。困ったことに。
(初出:「Harry up! cafe mania!-01-」オガワトモコ)