Diary 1999・9月20日(MON.)
ネコ宅拝見
新企画の取材のため、ネコと共に六曜社地下店に行く。月曜日の昼間だというのに店内は結構混んでいて、忙しい中オサムさんは嫌な顔ひとつせず相手をしてくれた。様々な興味深い話が聞けて、思わず長居をしてしまう。途中からアルバイトのマツモトさんも加わり話が盛り上がる。ちなみにマツモトさんはタイラの事を店主だと思っていたそうだ。
六曜社を出てオパールに行くと、お客さんゼロ。コリャあきまへんわ。お客さんではないが、スペインからパブロが来ていた。今日ここ日本に着いたそうだ。パブロはオパールを製作中の 2 年前にも日本に来ていて、製作を少し手伝っている。私の事をすぐに分かって、髭と髪の毛が伸びたと笑う。木曜日まで京都にいるという事なので、再会を約して別れる。
初めてネコの部屋に行く。想像通りの広さ、そして汚さ! 三つある部屋のどれもが、本と CD とパンツと紙屑とお酒の瓶と紙幣で埋っている。なんなんだ、この万札の散らかりようは、深沢七郎の真似か。そういえば私が印刷してやった深沢七郎の発禁小説『風流夢譚』も放り投げてあった。右翼にお手伝いさんを殺されてもしらんぞ。ソウルの良さが分からないというネコのために家から持ってきたモータウンのビデオを私とトモコとネコの三人で観る。何が面白いのかニャハハハと笑い声をあげたり、手足をバタバタさせて踊るネコ。なんか怖いです。
小川顕太郎 Original:2000-Sep-22;