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未来探偵ユキエの
台湾調査 File 04:

 私達は西門を後にし再び地下鉄に乗って「善道寺」という駅で降り、シュラトンホテル裏の細い道にある「徳也茶喫」という中国茶の茶館(喫茶店)に到着しました。

 私は茉莉花茶、友達は金萱茶を注文。急須と茶碗そしておかわり用の大きなやかんがコンロの上に運ばれてきました。では台湾で本場のお茶を頂きます。ぐぐ…。おいしい! 幸せです。特に友達の注文した金萱茶はココナッツミルクの様な香がしてゆったりとした気持ちになります。ここのお店は茶葉、茶器、茶道具の販売もしているので金萱茶を買いました。

 一日中歩き回って身体に疲れを感じながらも「考新生」という駅に到着しました。深夜まで営業しているスーパーに行くためです。スーパーはその土地の人が使っている食品や日用品が揃えてあるので旅行に行くと必ず立ち寄ることにしており、今回も私達のプランにしっかり組み込まれていたものです。

 地図を見て歩きます。…ない。おかしいなー。戻ってみようかー。…ない。反対の方向に来たのでは…ない。ない。ない。

 …ということで全然到着しないので、スポーツクラブのバイトらしき人に知っている限りの英語で尋ねてみます。バイト中にも関わらず、ゆっくり丁寧に簡単な英語で「二筋越えて右に行くとあるよ。」と教えてくれます。そして日本語で「わかった?  ごめんなさい。」と自分が日本語を話せないことを謝ってくれるのです。

 なんて親切で優しい人なのでしょう。とても温かい気持ちになり涙が出そうです。私達も「謝謝」と感謝して、教えられた通りに道をたどります。あんなに丁寧に教えてくれたのだからあるはず…。あれー?  ない。

仕方がないので、私達は近くにあったコンビニに入り、レジのお兄さんに聞いてみることにしました。店には一人しかいないにも関わらず店の前に出て英語でゆっくりと説明をしてくれます。「大通りを二本越えて左。OK ?」スポーツクラブに人とは反対方向を指しているものの、私達は「オッケー、オッケー。謝謝」と優しく教えてくれたお兄さんに感謝し、言われたとおりに大通りを二本越えて左へ。あんなに真剣に説明してくれたのだからあるは…ず…ない。

 もう探し始めて一時間以上が過ぎています。探すことに必死になり過ぎてご飯を食べることも忘れていました。時間は十一時。

 残念ですが、諦めてホテルへ戻ることにしました。台湾の人達はとても親切で優しい人達の様です。そして私以上にきっと方向音痴だろうと悟りました。

注記
BBS に、Meow in 台北 さんより、「駅の名前は、忠考新生です。患者の患ではないので注意」との指摘がよせられました。ありがとうございました。

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