地獄のお気楽
スペイン観光
10-02 Madrid
10/Aug./2002(SAT.)
レイナ・ソフィア
芸術センターの3時間 その2
オラ。レイナ・ソフィア芸術センター、中庭にはカフェテラスがある。休憩。カフェテラスへ行くには一度展示スペースを出なければならないので、チケットの半券を無くさないように。無くした我々は、2 時半からの無料入場券をもらって事なきを得る。エヘヘ。
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常設展の他、現代美術の企画展も開催されており、「イサム・ノグチの照明」展とか、ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ Ramon Gomez de la Serna (1888-1963)をフィーチャーした「ロス・イスモス Los Ismos」展なんかが開かれておりました。ラモン・ゴメスという人は、スペイン前衛美術の中心的人物だったらしい。 |
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「Los Ismos」展リーフレット
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この「ロス・イスモス」展、解説が全部スペイン語なんでさっぱりわかりませんでしたが、未来派、ダダあたりの様々な美術作品、雑誌、ポスター、映像、ラモン・ゴメスの再現された居室などが展示され、たいそう気合の入った企画展。世界美術史的にはあまり触れられないスペイン前衛芸術運動だけれども、そういう土壌があってこそピカソ、ダリ、ミロ、ブニュエル、タピエスが育ったのだぞ、と主張しているみたい。知らん。
「ロス・イスモス」展だけでも相当な量で、とにかく、もう満腹。今回、さほど好きでなかったホアン・ミロの作品が、どれもたいそう可愛いことに初めて気づいたのも収穫。…面倒がらずにバルセロナでミロ美術館、さらにピカソ美術館にも行っとけばよかった。今から戻るか? もう無理ぽ。
最後にもう一度『ゲルニカ』を見る。自分は今、マドリードにいて『ゲルニカ』を見ている。思えば遠くに来たものです、と感慨にふけりつつ、3 時半頃退散。
芸術センターのすぐ前のイタリア料理店「ピノチオ Pinocchio」で遅い昼食。スパゲティ・カルボナーラ 5.97 ユーロ、ボンゴレ 6.85 ユーロ、赤ワイン 1.26 ユーロ、瓶ビール 1.53 ユーロ、カフェ・コン・レチェ 1.17 ユーロ。ここのパスタは、比較的固ゆででおいしかったのですが如何せん量が多くてたまりませんね。
レイナ・ソフィアから、ソル広場へ向かう裏道に、ついに自転車店を発見。ショウウィンドウには、高級ロードレーサー「プリンス LS」がサラリと置いてある! ウィンドウ越しに店内を覗くと、「ピナレロ」の安い入門用から、最高級マシンまでズラリと完成車が並んでおり、さすがスペイン、自転車大国! とうなったものですが、土曜で既に閉店、中に入ることあたわず。残念無念。
その後ソル広場周辺を散策、百貨店エル・コルテ・イングレス El Corte Ingles で買い物。エル・コルテ・イングレス、雰囲気は日本のデパートと似ておりますが、自転車売場があって、自転車用のヘルメットやジャージも売ってるのが、さすがスペイン、自転車大国! とうなったものです。
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カフェ「マハデリトス Majaderitos」で休憩。 |
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例によってカプチーノ。えーっと、値段は忘れました。 |
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いったんホテルに戻り、テレビで闘牛観戦した後、スペイン最後の食事はホテル近所の「ラ・トルチャ La Trucha」。テラス席は満席だが 15 分ほどで空くので、それまで店内で立ち飲みしてなはれ、というので店内へ。店内の立ち飲みは料金が少し安くなるシステム。観光客がごった返しており、ふむ、有名店かも?
オリーブの盛り合わせ、アンチョビのスパニッシュ・オムレツ(美味)で生ビール、赤ワインを飲む。テラス席に移って、鶏のニンニク炒めを追加、赤ワインをがばがば飲む。食後のカフェ・コン・レチェも含めて 31. 50 ユーロ。うえーん、こんなに安いスペイン料理ともこれでお別れだよーん。
時刻は午前 0 時、食べ終わる頃には店も閉店。テラス席のすぐ傍にいた乞食のオジサンに、店員さんがサンドイッチの包みを渡している。乞食のオジサンは、にっこり笑って夜の街に消えていく。たまたま店員さんが人情篤い人だっただけかも知れませんが、なんか、スペインっていい国だなー、としみじみ思いました。適当ですが。
明日は朝 6 時起きやー、と眠りにつこうと思いましたが、最終日なんで赤ワインで酒盛り。夜はふける。次回「マドリッド〜スキポール空港〜関空〜オパール」。アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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