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地獄のお気楽
スペイン観光


07-01 Mallorca

07/Aug./2002(WED.)

スペインの
カプチーノ

 オラ。さて本日は、レンタカーを借りてマリョルカ島を東西に横断、東岸の港町ポルトクリスト近く、マリョルカ島最大の鍾乳洞「ドラック洞窟」へ行こう、という計画。

 朝食後フロントに「あなたはレンタカーはどこで借りられか知っていますか?」と問うと、ホテルで斡旋しており、アビス Avis なるレンタカー会社に連絡してもらって、いちばん安いヤツは出払っているが、2 番目に安いヤツは 1 時間後に用意できる、その頃に係の者がホテルまで迎えに来る、とのこと。

画像をクリックすると別ウィンドウで表示(裸眼立体視・平行法)

 

 時間つぶしに大聖堂方面カフェ地帯へ行き、「カフェ・デス・カサル・ソレリック Cafe d'es Casal Solleric」でカプチーノ 2.00 ユーロ。…と、運ばれてきた「カプチーノ」を見て、私は、おったまげたのである。


 

 …ドドーンと生クリームが盛られているではありませんか。何だコレはー! …と目の玉が飛び出た。……と、いうのは脚色があって、実はスペイン初日サグラダ・ファミリア近所のカフェでもこの「生クリームてんこ盛り」タイプは目撃済みだったのです。そのとき「おお。これは珍しい」と嬉しがって写真に収めたつもりが、1 本目のフィルムが真っ黒で撮れてなかった、というシロモノ。エヘ。


 それはともかく、この後も我々は「生クリームてんこ盛りカプチーノ」に何度も遭遇することになる。

 カプチーノとは、イタリア「カプチン会」修道院の僧衣の色に似たからそう呼ばれる、というのはポピュラーな雑学なので、そもそもイタリアで生まれた飲み物なのでしょう。それがピレネー山脈を越えると、かくも変貌を遂げる。一方スペインでは、ごく一般的な泡立てミルクをのせたカプチーノも存在するから、「普通カプチーノ」と「なんちゃってカプチーノ」の熾烈な勢力争いが繰り広げられているのだ。ババーン。…ってどうでもいいですか。

 想像するに、かつてイタリア旅行に出た「スペインカフェ組合」一行が、カフェに通りかかり「おや、あれがカプチーノらしいよ。白い物体がカップの上に盛り上がってますね、わしには生クリームに見えるが…」「オヤジ、そういえば、ドイツだかオーストリアではコーヒーに生クリーム乗せるというぜ」「よし、村へ帰ったら作ってみるべ!」と生まれたのがこの「生クリームてんこ盛り」カプチーノであろう。スペイン人とは、かくも視覚に囚われた国民なのである。…もちろん適当。

 と、どうでもいい話をはずませつつ(ホントにどうでもいい)、1 時間後ホテルに戻りさらに 15 分待つと真っ赤なスーツ、「WE WORK HARDER」と書かれたバッジをつけた元気のいいオバサンが「オラ! レンタカー借りたいのはあなたたちね、それじゃ事務所へ行きましょう!」とオバサンの運転で海岸沿いアビス・レンタカー事務所へ移動。

 さらに事務所で 30 分ほど待たされた後、ゴニョゴニョと書類に記入、オペル小型車を借りたのである。バーン。それでは出発進行。次回「マリョルカ島でレンタカーの助手席に乗るということ」。アスタ・マニャーナ。

BABA


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