地獄のお気楽
スペイン観光
05-02 Cardona
05/Aug./2002(MON.)
パラドール・カルドナ
その 2
パラドール・カルドナの観光ミニガイドブック
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オラ! パラドール・カルドナ周辺には、聖なる山「モン・セラ」、岩塩の産地「塩の山」など観光名所があるらしいのですが、バスやらタクシーで移動するのも面倒なので、手近なカルドナの町(村?)を散策することに。
高台から激坂を下って午後 5 時。村の入口付近の小さな商店街もやっと夜の営業開始。食料品店で赤ワイン購入 10 ユーロ。ちなみにワイン棚の圧倒的多数を占めるのは一瓶 2 〜 5 ユーロのもので、10 ユーロは高級ワインと見た。いちばん高いのでも 30 ユーロくらいでした。
ほいで、てくてくパラドールに向かって歩いているとですね、白髪のおじいちゃんが、手招きするのですよ。はて? 知り合いだったかな?(絶対違う)と、近づくと、ジェスチャーで「この坂を上がると、見晴らしのいいところがあるよ、ついておいで」と言う。
ならば私もジェスチャーで「ありがとうございます。しかし、私は今そこから降りてきたんですよ。ノー・グラシャス。さようなら」と言ったのですがまったく通じず、おじいちゃんは私の手をひっぱってずんずん坂を上がっていく。
やれやれー、しゃあないなーと一緒にバチグン・ビューポイントまで再び上がって、大げさに景色を眺め「ビューティフル! ファンタースティーック!」と騒ぐと、おじいさんは大層喜ばれ、「××××××××!」とおっしゃったのですが、意味不明。ともかく「グラシャース」と握手をしておじいちゃんと別れたのでした。うーん、『世界ウルルン滞在記』みたいですね。…って違うか。みなさまもぜひ、カルドナ村入口あたりをウロウロしてみてください。
パラドール内部を探索した後、8 時頃夕食。レストランへ。レストランも天井が高く素晴らしい。
ここでもし、パシパシ写真を撮ると「おや、ハポンの田舎者が来てるよ、ふふん」と笑われそうなので撮りませんでした。自分で行って見てきてください。
スパゲッティ・ボロネーゼ、サーモン包みのパスタなどを注文、最初にオードブルとして冷製スープが付いてきました。それじゃあ早速いただきましょう。ゴクッ。むむ。ゴクゴクッ。「こりゃうまかー、なんちゅう料理ですかのぉ?」とつい田舎者の地が出てしまうほどに未体験の味。野菜のスープのようですが。
この時点で無学な私は知るよしも無かったのですが、スペインの名物スープ「ガスパチョ」でした。『スペインは味な国』(とんぼの本)によると「パエーヤと並んで有名なスペイン料理。暑い暑いアンダルシアで生まれたスープ。トマト、ピーマン、タマネギ、ニンニクなどをすりつぶして漉す野菜のエッセンスがつまったスープだ」そうです。ヘルシーっぽくておいしゅうございました。
ほいで、ウェイター氏オススメ 1 本 10.87 ユーロの白ワインを注文したのですが、これまた鮮烈な舌触りにフルーティな後味(何?)が残る逸品。パラドール最高である。うむ。
例によってパスタはうどんか、きしめん状態のゆですぎでしたが、たらふく食ってデザートバイキングも楽しんで 49. 94 ユーロ(含ワイン代)。安い。
部屋に戻り、血みどろ騎士の亡霊に脅かされることもなく、グッスリ寝る。次回「カルドナ〜バルセロナ〜マリョルカ」。アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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