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地獄のお気楽
スペイン観光


05-02 Cardona

05/Aug./2002(MON.)

パラドール・カルドナ
その 2


パラドール・カルドナの観光ミニガイドブック

 オラ! パラドール・カルドナ周辺には、聖なる山「モン・セラ」、岩塩の産地「塩の山」など観光名所があるらしいのですが、バスやらタクシーで移動するのも面倒なので、手近なカルドナの町(村?)を散策することに。


画像をクリックすると別ウィンドウで表示(裸眼立体視・平行法)

 

 パラドールの丘の裏手を見下ろすと、中世の街並みをとどめるカルドナの町。昼寝どきか、人影はほとんど無い。


 

 よし、行くどー、とダダダッと丘を下る。このパラドール自体も観光名所のようで、登ってくる人とすれ違ったり。


 

 丘を下ること徒歩約 15 分、村の入口へ。国道沿いにカフェ一軒。


 

 少し歩くと村の広場へ。ふり向けば並木の奥にパラドール。随分遠くに見えますが、歩いて 30 分くらいです。人っ子一人いません。やっぱりみんな昼寝中?


 

 広場周辺にはカフェ、バールが数軒。とりあえず「フィラバール Firabar 」で休憩。老人どもがたむろっておりました。


 

 カプチーノ 1. 7 ユーロ。…なんですけど、泡もへったくれもないですね。


 

 アップダウンの激しい道を 20 分も歩くと、もう町の端っこです。誰にも会いません。みんな昼寝中か? 振り返るとパラドール。


 

 んじゃパラドール戻りますか、さらに歩くと、村の高台、パラドールを眺めるのにバチグンのビューポイントからパチリ。うーむ絶景かな絶景かな。


 高台から激坂を下って午後 5 時。村の入口付近の小さな商店街もやっと夜の営業開始。食料品店で赤ワイン購入 10 ユーロ。ちなみにワイン棚の圧倒的多数を占めるのは一瓶 2 〜 5 ユーロのもので、10 ユーロは高級ワインと見た。いちばん高いのでも 30 ユーロくらいでした。

 ほいで、てくてくパラドールに向かって歩いているとですね、白髪のおじいちゃんが、手招きするのですよ。はて? 知り合いだったかな?(絶対違う)と、近づくと、ジェスチャーで「この坂を上がると、見晴らしのいいところがあるよ、ついておいで」と言う。

 ならば私もジェスチャーで「ありがとうございます。しかし、私は今そこから降りてきたんですよ。ノー・グラシャス。さようなら」と言ったのですがまったく通じず、おじいちゃんは私の手をひっぱってずんずん坂を上がっていく。

 やれやれー、しゃあないなーと一緒にバチグン・ビューポイントまで再び上がって、大げさに景色を眺め「ビューティフル! ファンタースティーック!」と騒ぐと、おじいさんは大層喜ばれ、「××××××××!」とおっしゃったのですが、意味不明。ともかく「グラシャース」と握手をしておじいちゃんと別れたのでした。うーん、『世界ウルルン滞在記』みたいですね。…って違うか。みなさまもぜひ、カルドナ村入口あたりをウロウロしてみてください。


 

 丘をよいしょよいしょと登ってパラドールへ戻り、T 子さんを叩き起こしてカフェへ。パラドール・カルドナは、カフェ、レストランのみの利用も可能。これは、カフェに隣接する物見の塔から見下ろしたところ。


 

 カプチーノ 1. 4 ユーロ。このいい感じのホテルのカフェにしてこの値段。素晴らしい。カプチーノも、泡立てが上手なのか水っぽくならずガッチリと苦みが残り、今回の旅行中もっともおいしかったです。ミニチョコも付いてるし。


 パラドール内部を探索した後、8 時頃夕食。レストランへ。レストランも天井が高く素晴らしい。

 ここでもし、パシパシ写真を撮ると「おや、ハポンの田舎者が来てるよ、ふふん」と笑われそうなので撮りませんでした。自分で行って見てきてください。

 スパゲッティ・ボロネーゼ、サーモン包みのパスタなどを注文、最初にオードブルとして冷製スープが付いてきました。それじゃあ早速いただきましょう。ゴクッ。むむ。ゴクゴクッ。「こりゃうまかー、なんちゅう料理ですかのぉ?」とつい田舎者の地が出てしまうほどに未体験の味。野菜のスープのようですが。

 この時点で無学な私は知るよしも無かったのですが、スペインの名物スープ「ガスパチョ」でした。『スペインは味な国』(とんぼの本)によると「パエーヤと並んで有名なスペイン料理。暑い暑いアンダルシアで生まれたスープ。トマト、ピーマン、タマネギ、ニンニクなどをすりつぶして漉す野菜のエッセンスがつまったスープだ」そうです。ヘルシーっぽくておいしゅうございました。

 ほいで、ウェイター氏オススメ 1 本 10.87 ユーロの白ワインを注文したのですが、これまた鮮烈な舌触りにフルーティな後味(何?)が残る逸品。パラドール最高である。うむ。

 例によってパスタはうどんか、きしめん状態のゆですぎでしたが、たらふく食ってデザートバイキングも楽しんで 49. 94 ユーロ(含ワイン代)。安い。

 部屋に戻り、血みどろ騎士の亡霊に脅かされることもなく、グッスリ寝る。次回「カルドナ〜バルセロナ〜マリョルカ」。アスタ・マニャーナ。

BABA


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