地獄のお気楽
スペイン観光
04-04 Barcelona
04/Aug./2002(SUN.)
パルク・グエル その 4
オラ。カフェで休憩した後、ふたたび丘をズンズン登っていきます。
いやー、疲れましたー。サグラダ・ファミリアも随分と登りましたが、また登ってしまいました。ここで一句。
ガウディとは 登ることと 見つけたり
適当。……いや待てよ。ここで私は一つの仮説を思いついたのです。バーン! …って、たいしたものではないですけど、カサ・ミラの屋上がなぜあんな不思議なものなのかに一つの解答を与えんとす試み。
ガウディも参照した「ゴシック建築」が、より上へ上へ、より高く高くを目指したのは、神が天空にいるからで、高ければ高いほど「神聖」と考えられたからみたいですね。サグラダ・ファミリアが 175 メートルの高みを目指す計画も「神様が上空にいること」が前提なのでしょう。
パルク・グエル当初は、丘の最も高いところに礼拝堂が建つ予定だったそうで、すなわち高いところ=神に最も近い場所とガウディは考えていたのではないでしょうか? ガウディは「神の建築家」と自称しましたが、それは「神の視点」も考慮に入れて設計していたことを意味しないか? 一般住居においてすら、屋上は神が最初に目にする部分だから気合を入れて設計せねばならぬとガウディは考えたのではないでしょうか?
鳥居徳敏著『アントニオ・ガウディ』によると、もともと地中海沿岸地方の建築は個別の部屋の暖房のために、煙突の数が多くなる傾向があり、煙突の造型を楽しむ習慣すらある、とのことですが、それも相まって神の視点を意識するガウディは、さながら抽象彫刻の展覧会のごとき屋上をカサ・ミラに造り、神の目を楽しませんとしたのであーる。
さらに、ガウディがなぜ「4 本腕の十字架」を好んだかを推測するなら、それは神の視点すなわち真上から見ても十字に見えるからなのだっ! ババーン。
いや、思いつきですけど。ともかくガウディの建築はさまざまな謎を放ち、謎なるが故に人を惹きつけずにはおれないのである。…と、どうでもいい結論を述べつつ、スペイン旅行「ガウディ編」はこれにて終了。えっ、丸 3 日もバルセロナにいてガウディ 4 つしか見てないの? と怒られそうですね。いやいや、その他ガウディ全建築物件を紹介する第 2 部は、2026 年のガウディ没後 100 年か、2052 年の生誕 200 年記念に再開することを約束して筆を置く。
いや、スペイン旅行はまだまだ続くのです。ここから先はあんまり写真も撮ってないんでスパスパ進むと思います。次回、「ロス・カラコレス」お楽しみにー。…って、いつまで続けるつもりか。いやもうすぐ終わるはず。知らん。アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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