地獄のお気楽
スペイン観光
02-04 Barcelona
02/Aug./2002(FRI.)
サグラダ・
ファミリア その3
オラ! さて、ひとしきり「生誕の門」(と、観光客)を見物したのちは、地下に設けられているガウディ博物館へ。博物館内部にはガウディの墓もあって、なぜかテレビで墓をジッとモニターしておりました。
若きガウディは無神論者でしたがサグラダ・ファミリア教会設計の依頼を受け、「教会建築とは何ぞや?」と沈思黙考、ある日、卒然と「教会建築のクライアントは、神に他ならない!」と悟って信仰心を芽生えさせ、バチグンに敬虔な信者となり、断食して死にそうになったりしたそうで、晩年はサグラダ・ファミリア建設にすべてを捧げ、「私が死んで葬式出す金があるなら、建設費にまわせ」と遺言したとか。墓も実に質素でした。しばし黙祷。
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これは博物館入口付近の案内板。
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礼拝堂の石膏模型。ガウディと職人たちは山のように模型を作って構想を練っていたのですが、1936 年からのスペイン内乱でその大部分が破壊されてしまって、現在は、石膏模型を復元しつつ工事が進められているそうです。博物館には、サグラダ・ファミリアの歴史をたどるパネル展示、模型の復元などとともに、壊された石膏の破片も展示。
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サグラダ・ファミリア完成予想模型。現在ある「生誕の門」「受難の門」に加え、未着手の「栄光の門」がそれぞれ 4 本づつ、計 12 本(12 使徒を表す)の鐘塔を持ち、さらにマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネという 4 人の福音書家を表す 130 メートルの 4 つの鐘塔、そして聖堂の中央には、マリアとイエスに捧げる鐘塔が建つ予定。イエスの塔はなんと 175 メートル。…やはり、私が生きているうちはとても完成しない気がしてきました。
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さて登るぞ、鐘塔! と、思ったら結構並んでますね。ガーン。しかし、「生誕の門」を眺めながらの行列ですので、まったく苦になりませぬ。
では、待ち時間の間にウンチクを(しつこい)。サグラダ・ファミリアの 8 本の塔は、ガウディの構想では「鐘塔」になるべきもので、現在、鐘は設置されておりませんが、完成のあかつきには、あと 4 本加わって 12 本それぞれに音階の異なる鐘が設置されて、美しい音色を響かせることでしょう。…って、いつの話?
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まだまだ並んでおります。なんせ凝り性…という言葉では言い尽くせぬ「ハイパー凝り性」ガウディですから、どのような「鐘」を設置すべきか? についても綿密にリサーチ・研究をくり返し、斬新かつ人類がかつて聞いたことがないような音色の鐘を設計し、生前に、 1 本だけ建っていた鐘塔に設置して、ただ一度のテストを行ったとか。
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そろそろ入口です。上記の「鐘」にまつわる話のネタ元は、『ガウディの生涯―バルセロナに響く音』(北川圭子著 朝日文庫)。むむむー。ますます「鐘」も含めての完成が待ち遠しいです。…って、いつの話?
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いよいよ入口。ちなみに『ガウディの生涯―バルセロナに響く音』は、ガウディ建築の成立過程なんかも物語形式で面白く読めますのでオススメです。
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うーん、待ちくたびれてきました。そいでは次回「サグラダ・ファミリアその 4」…ってまだ続くんかい!! アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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