Thater Review 1999・8月6日(FRI.)
何かとウワサの
シネマ・コンプレックス、
久御山映画館に
行ってきました
場所は、国道一号線にて京都から大阪方面に向かって途中伏見を過ぎたあたり、幾つかの工場と広大な田圃のど真ん中に突如現れる巨大なジャスコの中にそれはあります。午後 9 時半。尋常では無いキャパを誇る駐車場に案内され、思わず甲子園何個分? とかは一応考えもしませんが、とにかく広くて無料なのです。傍では車の鍵を落として困ってる風なおじさんがいました。
ここは毎日、最終回が 10 時ぐらいに始まる為、河原町で見逃しても車さえあれば悠々と楽しめます。しかも最終回は一般 1300 円均一であり、余ったお金でコーラとかを注文すると、多分 5 人ぐらいで分けられるぐらいのカップで渡されます。
館内には8つの映画館が存在し、照明のひどく抑えられたムーディーな通路をぐいぐい歩いて其々の部屋へ。一番奥の映画館だと、先ほど手に入れたコーラによって腕がだるくなるのを感じる程度は距離があります。それで肝心の映画館ですが、簡単に述べますと、綺麗、音が良い、座席が楽、見やすい、空いている、など、関西では最高の環境にあるのではないかと思います。特に残響感とスクリーンに対する仰角などに配慮が感じられ、たいへん快適に鑑賞できまして、満足しました。
外に出ますと、ミスタードーナツが丁度店じまいを始めているところでした。意味無いやん、今が稼ぎどきちゃうの…と実は食べたかったのですけど、口惜しさを引き摺りながら駐車場に戻り、ふと後ろを振り返ると、たいそう好ましい居待のお月さんが出ていらっしゃる。なんだか良い夜だねなどと物思ってから車に近づくと、警備員さんが近づいてきて、「映画館に車の鍵が落ちてたんだけど、君のじゃない?」
ヤマネ Original: 1999-Aug-06;