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 Bicycle Review 2003・3月4日(TUE.)

GIANT MR-4F

2. 乗る前に

 さて、わが家にやってきた MR-4F 、バチグンのカッコ良さです。あ、そうそう、値段を書き忘れておりましたが、定価 99,800 円、サイクルベースあさひ価格 79,840 円+消費税 3,392 円、送料 1,000 円でした。高い買い物か、それとも安いか? それはこれからどれだけクールに乗り倒すかにかかっているのであった。

 ちなみに、MR-4F には、

  • 携帯用ポンプ
  • 携帯工具
  • 予備チューブ
  • サドルバッグ
  • ベル
  • ロック

…などのオマケが付属しており、買って即、乗りに出られます。さすがコストパフォーマンスに優れたジャイアントであることよなあ。

 そう、スポーツ自転車趣味とは、自転車を買ってもそれだけでは済まないものなのであります。思い起こせば 2 年半前、祇園石段下の京栄輪業という自転車屋さんで、「予算これこれでロードレーサー欲しいんですけど。まったくの初心者です」と相談したらば、店長氏曰く「うーん、これから始められるのでしたら、専用シューズ、フロアポンプ、ディスプレイスタンド、専用オイル、工具、それからレーサーパンツやジャージなんかが要りますよー、3 〜 4 万円は必要」と告げられ、ビビった憶えがあります。MR-4F ならば取りあえず、乗りに出られるだけの必要最小限の必需品は付属しており、ジャイアント、好感度アップ。

 とはいえ、付属のロックはワイヤーが細くて簡単に切られそうだし、携帯工具、ポンプはすでに持ってるし、ベルは付けないし……こんなオマケいらんがな、もっとマケろや、と毒づきつつ気を取り直し、よし、乗るどー! フンゴー! といきり立ってはみたものの、乗る前にやるべきことがあるのであった。むう。


ペダルの交換

 イカした MR-4F なのですが、付属するペダルは、俗に言う「ふみふみペダル」です。ペダルから「安さ」がぷーんと漂ってきます。うーん、これも要らんがな。まずこれを、“ビンディング・ペダル”に交換しなければならない。

 ビンディング・ペダルとは、バチンと足裏を固定するペダルです。むしろ“バインディング・ペダル”と呼称すべきではないか? と常々思っているのですが、なぜか“ビンディング”。それはともかく、ビンディング・ペダルですと、1 分間にクランクを 125 回転させたり、上り坂などでグイッとペダルを引っ張り上げる“引き足”が使えたりできます。何より、意識せずに、足をペダルのいちばん力が伝わりやすい場所に乗せて回せるのがグーです。

 足をペダルに固定するわけですから、実際乗ってみるまでは、“立ちゴケ”や、咄嗟の場合にはずれないのではないか? という不安がありましたが、一ヵ月くらいで馴れました。咄嗟の時も無意識に足を捻ってはずせるようになる。って何回かコケましたけれど。エヘ。

 ビンディング・ペダルにも各社様々な方式があるのですが、普段から愛用している“SPD”方式の、SHIMANO 「PD-M646」をチョイス。ケージ付きモデルです。ケージ付きですと、専用のシューズでなくても踏み踏みできます。“ケージ無し”の方が「本気(マジ)度」が高いのですが、そこはそれ、折りたたみ自転車ですから、軽快さ、遊び心も残しておきたいよネっ! って阿呆かオレは。

 で、「PD-M646」は定価 8,800 円、あさひ価格 5,720 円、ですが、以前、一度ロードレーサーに装着してみて不似合いだったので、とりあえずストックしていたものですので今回は追加投資は無し。

 早速ペダルを交換しましょう。ガーン! 見よ! カッコ良さが 100 億万倍です。

 …しかし、「PD-M646」はさすがダウンヒルライダーから高い支持を受けるだけあって、見た目がゴツ過ぎるかも? こりゃいずれ交換ですわ。


ブレーキ、シフト(変速)の点検・調整

 さて、この MR-4F 、左が後ろブレーキ、右が前ブレーキです。日本では標準的な仕様なのですが、私の場合普段、左=前、右=後ろで乗っているので、これはチトまずい。現在所有している MTB とロードレーサーは、左=前/右=後ろにしており、左手で前ブレーキを操作するのにすっかり慣れてしまっております。大抵の自転車は、前輪のブレーキの方が、後輪より遙かによく効きます。前と後ろのブレーキを間違って握ってしまったら、ひっくりかえってしまう危険があるのであった。MR-4F も左=前ブレーキに変更です。ちょいとブレーキワイヤーを弛めて簡単に付け替えられました。ってどうでもいいですか?

 次に、シフト(変速)の点検です。MR-4F は、フロント=ダブル、リア= 8 段の 2 × 8 = 16 段変速。各段でキッチリ変速するかを点検します。フロントをインナーからアウターに変速すると…がしゃこん。チェーンがはずれるじゃん。むむむ。このままでは乗れません。若干、フロントディレイラーの位置を調整。この、シフト調整は、『ロードバイク メンテナンス』という本を見ながらやれば、意外と簡単にできてしまいます。と、言いながら小一時間はかかったのですけれど。エヘヘ。

『ロードバイク メンテナンス』(MTB の場合は『MTB メンテナンススクール』)は、パンク修理や、自転車掃除の仕方、シフトの調整など、自分である程度、自転車のメンテナンスを行おうという方にはマストアイテム、というか、スポーツ自転車入門者必携と言わせていただきましょう。


ポジション出し(とりあえず)

 さて、MR-4F は車体が小ぶりで、見るからに身長 185 センチの私には小さすぎますね。カタログスペックでは 155 〜 180 cm が適合身長となっており、5 センチくらいなんとかなるやろと思うてましたが、やっぱり、目一杯シートポストを出してもサドルが低い。さらに、ハンドルまでの距離が短すぎて窮屈きわまりなし。むむむ。失敗したかも…。

 シートポストを手持ちの長さ 400 mm 「RACE FACE シートポスト XY」(2 年前に購入。定価: 12,200 円)に変更。一時期 MTB に使用していたストックなので、これも今回は追加投資無し。…って、即座にストックからこういうパーツが出てくるのは、なんかヤバイかも…? と、一瞬ずぶずぶ深みにはまっていく感覚に襲われましたが、何はともあれサドルの高さは解決。

 MR-4F に付いてるサドルは微妙に柔らかく、プニョプニョしてなんかヤなのでこれも、ストックの「セラ・イタリア フライト・チタニウム」にとりあえず交換。…ってどうでもいいですか?

 ともかく、さーて、乗るどー! 次回「乗ってみました」をお楽しみに。まだ続きます。アスタ・マニャーナ。

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「MR-4F」目次

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