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 Movie Review 2002・10月8日(TUE.)

ロード・トゥ・
パーディション

 …とは、さっぱりわからん題名ですが、組織に追われるギャング親子が求める安息の地の町名が「パーディション」、ギャング=トム・ハンクスと、その息子が組織に追われて銀行強盗しつつ放浪するロードムービーなのであります。ババーン! なんでもアメリカ版『子連れ狼』と噂されているようで。すなわち邦題をひねり出すなら「子連れギャング〜悠々逃亡の巻」、こんな感じ。

 フォレスト・ガンプことトム・ハンクスに、機関銃をぶっ放すギャング役をキャスティングするとは、意表をついておりますね。全然似合っていないところがまた凄いです。

 しかし、本当に凄いのは、いつもはクールな二枚目ジュード・ロウが、変態野郎を演じる! 死体の写真を撮るという悪趣味の持ち主で、頭髪薄く、がに股、猫背の見るからに危ない人です。思わず、「早くトム・ハンクスとガキをネチネチいたぶっておくれ!」と応援せずにはおられないのではないでしょうか? ギャング親子の情愛はどうでもよいですから、ジュード・ロウの活躍を中心に描いておれば、素敵な映画になったでしょうに。などと妄想しつつ。

 監督は、ぼちぼち面白かった『アメリカン・ビューティ』のサム・メンデスですが、脚本が『ホーンティング』『13 デイズ』のデビッド・セルフなんでかどうか、そういう感じです。ジュード・ロウ好きの方にはバチグンのオススメ。

☆☆★(☆= 20 点・★= 5 点)

BABA Original: 2002-Jan-08;

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