ケブ・ダージ、リターンズ
僕にとっての良いパーティーとは、やばい音楽や、酒や、友人たちとの馬鹿騒ぎなどによって特徴付けられる。握手に始まり、拍手に終わるような(c. ゴアテックス)、まるでストレス飛ばすジェット・バスのような(c. ライムスター)、真夜中中のまじないのような(c. ツイギー)、そんな濃密な時間を過ごしたいがために、僕はいつもエントランスをくぐる。
なるほど、それらは極めてシンプルなことだ。しかし、そのシンプルさのゆえに、僕は深みにはまる。眉間にしわを寄せたような過剰に重いフレイズは禁物だ。全ては言語ゲーム(c. ヴィトゲンシュタイン)だって? なるほど、そうかもね。
でも、だからどうしたの?
僕は、哲学的命題に真っ向から答えることを放棄したところで、ただ踊り、日々を生きている。それは手段であると同時に、目的でもあるのだ…。
さて、藤沢に再度飛来した赤い彗星は、また奇蹟を起こした。ここでその事について詳細なレビュウを試みることもできよう。しかしながら、僕はそんなことをしたいとは思わない。ケブ・ダージの凄さが知りたいなら、まず彼のプレイを間近で感じるべきだ。もちろん一般的なレビュウによって、ある程度のことを知ることはできよう。だが、そんな「一般的なレビュウ」などは、正直、僕にはどうでもよい。結局、あの日あの場所にいた者にとっては全てが自明だろうし、あの場にいられなかった人にとっては、ただそのことを残念がるしかないだろう。だから、僕はケブのプレイをあれこれ語りたくないのだ。
「素晴らしかった」
あえて言うなら、そんな一言で十分だろう。
また、これは重要なことだが、藤沢の奇蹟はケブだけの手によって起こされたわけではない。まず So Phat! Foundation の面々(Watanabe、Nick、Kazoo→、Dai、Yamaken)や、自ら裏方の役割を引き受けてくれた人々の尽力に大きな感謝を。「あの日」があったのは、彼らのおかげである。さらに、あの場所に集ったオーディエンスに大きなリスペクトを。読み手の存在によってはじめて、テクストがテクストたりえるように(c. バルト)、パーティーをパーティーたらしめたのは、彼ら、彼女らの力である…。
てな感じで、レビュウのかわりとさせていただく。
May the Funk be with you!
01:web site→the room 01 Original: 2000-Mar-22;