Movie Review 2000・3月3日(FRI.)
ゴースト・ドッグ
試写も行けず、大阪ロードショーでも見逃し、結局みなみ会館で見ることとなった。結論から先に言うと、傑作でした。カサヴェテスから始まったアメリカン・インディペンデントの良心はしっかりと生きていたのでした。よかった、よかった。
このアメリカインディの言葉にうまくすることの出来ない、落とし前のつけかたというか、なんというか、まさにうまく言えないのですがね。ヨーロッパ映画ではいささか無視されてしまいがちな点をきっちりとえがいているというか…所詮悪党の話なんだから、悪党らしく終わればいいんですよ。
ヨーロッパで唯一この伝統を引き継いでいたのがヴェンダースだと思うのですが、いささか最近は映画の内容がついてきてなかったような気がします。(しかしブエナ・ビスタ・ソシアルクラブでついに復活!)
決してハッピーエンドでは無いのだけど何とも言えないほっとするような後味の良さは、まさにジョン・カサベテスの息子たちの仕事といえるでしょう。
しかし客の入りが寂しい! 18 、9 の女の子に解れとは言いませんが 20 代のおとなの貴女、見逃しちゃだめですよ!
kawakita Original: 2000-Mar-03;
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