雑誌
岡本公三
雑誌『PLAYBOY』の7月号を読む。マリリン・モンローの大特集、といふので購入したのだが、後ろの方に、四方田犬彦による岡本公三訪問記が載つてゐて、それが非常に面白かつた。
ミス・インフォ
雑誌「bmr」を購入、読む。今回はミンヤ・オー a.k.a. ミス・インフォのインタビューが載つてゐて、それが抜群に面白かつた。ミス・インフォは韓国系のアメリカ人で、ヒップホップの創生期からシーンに関はつてきたジャーナリスト。且つ、『TSUNAMISONG』騒動の時に、アジア人蔑視に対して敢然と抗議の声をあげた事からも分かるやうに、政治意識も高く、クレバーな人である。故に、日本にゐてはよく分からない、なんとなく想像する事しかできない現在のUSヒップホップシーンの諸問題をズバズバと語つてゐて、とても面白かつたのだ。
文春BT公論
うーん、お客さんが来ず、暇だ。書くこともない。仕方ないので雑誌でも読んでみます。
文藝春秋4月号。村上春樹が、安原顕について書いてゐて、興味深い。これはもちろん、例の「生原稿流出事件」についてのものだ。この事件は、安原顕の死後、(確か坪内祐三あたりが)安原顕は村上春樹を始めとする作家の生原稿を勝手に持ち出して売つてゐたのではないか? といふ疑問を提出し、一部で大騒ぎとなつたものである。この問題の件について、当事者である村上春樹が、例の村上春樹調で生々しく語る。サラリともの柔らかく語つてゐるやうで、中に不穏なモノを秘めてゐる、といつた村上春樹の語り口がなかなか効果的で、後味の悪〜いものとなつてゐます。村上春樹ッて、やはりもの凄く人間が悪いかも、と、好感を持ちました。
ランティエ
雑誌「ランティエ」を購入。この雑誌、角川春樹の作つたものであり、「生涯不良」をテーマに、現代の高等遊民たちのために作られた、といふ事で、メッチャ面白さう! と創刊当初は勇んで買つてゐたのだが、そして実際に扱つてゐるテーマは常に面白さうなのだが(神道や靖国、男、不良、伝統、俳句など)、内容があまりにもつまらない! ここまで内容空疎で、且つ一寸ずれてゐるなんて…これぢや他の雑誌と同じではないか、と、買ふのを止めてしまつた。が、今回は表紙の凄さに思はず購入してしまつたのだ。表紙は、長渕剛と角川春樹のツーショットだつたのである。