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Text by 小川顕太郎
2006年06月21日(Wed)

改正道交法3
憂国

 コータローくん来店。「やられました! ババーン!」と、駐車違反の貼紙をみせてくれる。ははは、早速やられたか。いつも停めてたところ?

「ええ、まァ。今までならまづ大丈夫だつたんですが…やられました」

 罰金は?

「払ひましたよ! 9000円。レッカー移動がなかつただけ、マシでしたけど。あ、さうだ、あれ、取り締まりしてゐる所に当つても、絶対に名乗り出たらダメですよ。そんな事したら、罰金はとられるわ、点数はひかれるわ、泣きッ面に蜂です。監視員又は警察がどこかに行つたら、駐車違反の貼紙を捨てて、罰金だけ払ひに行けばいいんです。自分は乗つてゐなかつた、と言ひ張ればいいんです。なにより、免許を守らないと」

 なるほど。ま、私は乗らないから関係ないけど。で、今日は?

「モチロン、駐車場にいれてきました。…でも、そもそも駐車場の数が少な過ぎるんですよ。さらに値段も高いし、開いてる時間も短い。こんな街中なら24時間やるべきですよ。あんな監視員とか雇ふお金があるなら。て、いふか。今回の改正道交法で大量の罰金を徴収してると思ふんですが、そのお金で安い公共の駐車場作つたりとか、ちやんと交通事情の改良をしてくれるんですかねェ。さうでないと、結局正直者がバカをみる、狡い奴だけが得をする、といふ構図は変はらないですよ」

 さうだね。でも、どうせ集めたお金はアメリカに献上するんぢやないかな。沖縄の米軍基地移転費用とかさ。自分の国を良くすることなんて、何も考へてゐないんぢやない、小泉政権は。とか邪推してしまふけど。

「全く、許せんなー!」

 ほんと、酷いよなァ。買弁的な連中の跋扈する時代。うーん、なんとか、ならん?

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