京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary >

Blog Navi

Text by 小川顕太郎
2006年05月04日(Thu)

芸術の春
アート

 ババさん来店。京都国立博物館で行はれてゐる「大絵巻展」に行つてきたさうだ。どうでしたか?

「もの凄い人! みんな並んでゐました。1時間待ち、とか。出されてゐる作品の量も凄いので、とても全部は見きれませんでした。もう一度、行かないと」

 なるほど。さういへば最近は面白さうな展覧会が目白押しである。私としては、現在京都国立近代美術館でやつてゐる「フンデルトヴァッサー展」には必ず行きたいところ。それと、その後に続いて行はれる「藤田嗣治展」は必見だ。あ、テラリーも、必ず行くやうに。

「はい。ボクはどうも美術関係の教養がないもんで…」

 うん、それは見てゐたら分かる。…と、フッと思ひついたんだが、テラリーは、マルセル・デュシャンは分かるか?

「いえ、分かりません」

 ! …それは、いかん。やはり、といふ気がしないでもないが、それでも、オパール的にはデュシャンを知らないのは問題外だな。

「さ、さうなんですか」

 うむ。ほとんど常識以前の問題だ。で、テラリーも、オイシンにとつての「2001年宇宙の旅」と同じく、デュシャンを基点として自分の常識不足を補つていつて下さい。オイシンは自戒を込めて、毎年「2001年宇宙の旅」を見直してゐるらしいぞ。

「オイシンさん、偉いですね」

 うむ、まァ、さうなのかな? とにかく、テラリーはとりあへず、フィラデルフィア美術館のデュシャンコレクションを見に行く事を将来の目標に加へればいいと思ひます。

Comments

投稿者 キキリン : 2006年05月12日 11:04

  私も知りません。偏った知識ってまずいっすよね。

投稿者 ワリイシ : 2006年05月12日 12:35

デュシャンは京都の近美がマルチプルシリーズの再制作のをコレクションしていて、運が良ければ常設で見られますよ。
確か世界中で数セットしかないものって聞いてます。

投稿者 店主 : 2006年05月12日 14:14

キキリンさん こんにちは!

まァ、何が偏つてゐて、何が偏つてゐないのかは難しい所なんですが、総じて現代の日本人は、もちろん私も含めて、芸術(美術)に対する教養が薄いやうな気がします。それは一寸どうかな?と、思つたりもする昨今なのでした。よければ今、京都国立近代美術館でやつてゐる「フンデルトヴァッサー展」観に行つて下さい。素晴らしかつたです!

ワリイシさん こんにちは!

マルチプルシリーズ、ッて、レディメイドの事ですか?確か近美はレディメイドを結構持つてゐますよね。それとも違ふ奴のことかな?教養が薄いもんで、よく分かりません!
あ、「フンデルトヴァッサー展」良かつたです。***ありがたうございました。

投稿者 ワリイシ : 2006年05月12日 15:33

そう、それでした。レディメイドのんです。
完璧に揃った状態のものが世界で3組しかなくて、そのうちのひとつが近美のものだそうです。
勧めておいて自分はフンデルトヴァッサーまだ行けてません。
来週にでも、夜の美術館に出かけるつもりです。

投稿者 @わ : 2006年05月12日 18:04

ちょうど京都近代美術館の今の常設にデュシャンの展示ひとつありますよ。自転車の車輪の作品が。

投稿者 stickleback15 : 2006年05月13日 01:36

以前コメントさせていただいた者です.
大学のとき,授業で現代美術とかいうのをとったんですがそれがもうとてもつまらなくて….

先生が「ガラスはデュシャン(ガシャンのつもり?)と割れる.と覚えればいいんだ」とか言ってました.受験じゃないんだから覚えてどうすんだ?しかも面白くないし…と未だに思い出します.関係ないんですがデュシャンが懐かしかったものでつい.

投稿者 @わ : 2006年05月13日 16:20

> stickleback15さん

確かに作品みただけで面白いかどうか問われたら世間では「よくわからん・面白くない」に軍配があがる気がします。

こういう作品は、
美術史の文脈の中で起きたインパクトというか事件性というか、
そういう物語的な部分に感動したりする場合が多いですね。私の場合。それでも僕はいまひとつピンと来ませんでした。

解説次第でものすごく面白かったりするんだと思いますが。
それもどうかな(そんな作品に対しても、解説次第で感動する私に対しても)、というのが私の最近の考え方で、ついついこういうのは敬遠してしまいます。すいません。

投稿者 店主 : 2006年05月13日 18:12

いや、まー、要するに美術でも歴史でも数学でも、教へる人次第だと思ひますよ。いかにして良い師に出会へるか、といふ事でせう。
ちなみに私も、大学の時にとつた芸術の授業は教師が全然気に入らなくて(ポストモダンかぶれのどうしやうもない奴だつた)、2回授業に出ただけで辞めてしまひました。で、自力で勉強(?)したのですが、えらく時間がかかり、迂回を重ね、結局未だによく分からないままです。はは。すこしのことにも(良き)先達はあらまほしきことなり、といふ事ですね。

投稿者 stickleback15 : 2006年05月13日 22:38

@わさん
書き方が紛らわしかったようですみません.
デュシャンが面白くないとかではまったくなくてむしろ好きです.面白くないってのはその先生の変な駄じゃれ(と授業)のことでして….申し訳ありませんでした.

コメントしてください




保存しますか?

※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)を加えてください。お手数をおかけします。

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cafeopal.com/mt/mt-tb.cgi/719

Trackbacks(このページを参照しているページ)