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Text by 小川顕太郎
2006年03月11日(Sat)

榎忠ひふみダムタイプ
アート

 ベッチ来店。KPOキリンプラザ大阪に「その男・榎忠」展を観に行つてきたさうだ。今日は土曜日だから、榎忠さん本人が居たんぢやない? 伝説のパフォーマンス、“ローズチュウ”を再現するときいてゐたけど。

「うん、ゐたよ。ちやんと女装して、ローズチュウとして、バーのママをやつてゐた。面白かつた! で、帰り際に握手をしてくれたんで、レディーに対する敬意を籠めてその手にキスをしたら、お返しにホッペにキスをし返してくれた。ほら」と、ホッペを見せてくれる。確かに、口紅の跡が。

「これこそ、榎忠(エノチュー)からチュー」

 おお! 立派なパフォーマンスだ! 

「他にも、“ひふみ屋”に行つてきた」

 ああ、韻踏合組合の店だね。どうだつた?

「なんかレコード回してた。で、CDとか買つたんだけど、お釣りが全部小銭で、大量で」

 ううーむ、それはきつと、数へろ! といふ事なんだよ。数へろ、ひ、ふ、み! 俺らが、韻、踏! 合組合! …て、“揃ひ踏み”だな。

「ほんと?」

 いや、テキトー。

 ババさん来店。少し赤い顔をしてゐる。

「今日はダムタイプの事務所移転パーティーだつたんです」とのこと。

 なるほど。それよりババさん、最近は忙しさうですね。レビューも全然更新されないし。あれで、かなり映画を観に行く人口が減つてゐますよ。

「すんません。もう、一寸大変で…。映画も、ほとんど観に行けてゐないんです」

 さうですか。どれぐらゐ行つてるんですか?

「うーん、せいぜい週に3本くらゐかなー」

 それは少ない!!! …ババさんにしては。

 頑張つて修羅場を乗り切つて下さい。

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