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Text by 小川顕太郎
2006年02月18日(Sat)

RIZE萌え
映画

 ババさん来店。あ、ババさん、『RIZE』観ました! 最高でした! 

「お、観ましたか。もう、素晴らしかつたでせうー! ボクも、あれは一寸ない、凄い、と思ひましたよ。」

 素材が面白いのは当然として、ドキュメンタリー映画そのものとしても、凄くいいと思つたんですけど。

「さうですよ。あれは画期的でせう。多分、これからのドキュメンタリー映画史は『RIZE』以前と以後に分けられますよ」

 正に新しい文化が立ち上がる瞬間、といふか、運動が起こる時の闇雲なエネルギーが、見事に収められてゐましたね。やつぱアフロ・アメリカンは凄いわー。もう、圧倒されて圧倒されて。

「ボクは感動の嵐。何度泣いたことか…」

 今はこれを観ないと始まらない! といふ事ですね。

 オイシン来店。「『萌える男』読みました! 最高でした!」

 ああ、読んだのか。ふーん、面白かつたの? ま、確かに一寸面白いけどね。

「いや、あれは画期的でせう。あそこまでオタクの内面や思考を詳細に描くとは。これからのオタク史は『萌える男』以前と以後に分けられると思ひますよ」

 さうかな? 私には、あまりにも手前味噌な議論の連続で、少々しんどかつたけどな。

「そこがいいんぢやないですか! 自己を正当化するために、あそこまで様々なものを引つ張つてきて、くッつけて、壮大な理論に仕立て上げる。その闇雲なエネルギーが、見事に収められてゐました。もう圧倒されて圧倒されて。」

 オイシン、そんな事より『RIZE』観にいけよ。必見だぞ。

「もちろん、行くつもりですよ! 明日いく予定なんです。もう、たつぷり萌えてきますよー!」

 …なんか、違ふんだよね。

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