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Text by 小川顕太郎
2006年02月20日(Mon)

小説『博士の愛した数式』
数学, 読書・文学

 小説『博士の愛した数式』小川洋子著を読む。いや、ま、なかなか面白かった。もの凄く面白い訳ではないが、ほんわかじんわりとくる感じ。映画を先に観てゐるので、それとの異同を較べるといふ楽しみもあるし。たとへば、映画版と違つて博士は実際の野球を観たことがない、つまり打率や防御率などの数字からのみ野球を楽しんでゐた、とか、オイラーの公式の使ひ方とか(小説の方が劇的で面白い)、9月11日といふ日付の運命的な扱ひとか。

 数学についての説明も平明を極め、分かりやすく数学の魅力を伝へてゐると思ふ。だからこそロングセラーになつたのだらうが、先日POWERくんがやつてきて、「『博士の愛した数式』を読んだんですが、ちつとも面白くなかつた!」と言つてゐたので、なるほど、と思つた。むろん、どんな本も万人に面白いといふ訳にはいかない。が、今回の場合に留意すべきは、POWERくんはバリバリの理系だ、といふ事だらう。某一流大学の理系大学院を出てゐるPOWERくんは、数学に対する造詣は一般人より遙かに深いと思はれる。となれば、さういつた人にはこの本はあまり面白くないのかな?

 その時はまだ私はこの本を未読であつたので、それ以上深くはPOWERくんの意見を聞かなかつた。今度来たら詳しく聞いてみよう。私の周りには何故か数学ラバー(数学を愛する人たち)が結構ゐるので、その人たちの意見も聞いてみたいところ。が、さういふ人たちッて、SFやミステリーは読んでも、なかなかかういふ小説は読まないんだよねー。

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Comments

投稿者 power : 2006年02月27日 22:12

こんにちWA。
私を密かにフィーチャーしてくださり、ありがとうございます。
私がこの本がさほど面白くないと思ったワケはですね、そのわけは・・・。続きはopalで話します!
カルーアミルクを飲みながら話します!

投稿者 店主 : 2006年02月28日 00:24

はい、お待ちしてをります。

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