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Text by 小川顕太郎
2006年01月01日(Sun)

テレビを見て
憂国

 元日は例の如く、実家に帰る。私の所とトモコの所を廻り、その間はズウッとお節料理を食べては寝る、の繰り返し。代はり映えのしない正月、といへばその通りなのだが、そもそも正月が代はり映えする必要などないのだから、これでいいのだらう。で、実家に帰ればテレビを見ることになる。私にとつて一年で唯一テレビをまとまつて見る機会だが、こちらの方も、全く代はり映えする事なく、下らないこと甚だしい。いや、テレビが下らなくて、人々を洗脳し白痴化する道具だといふのは重々分かつてゐるのだが、それでも、見るたびにそのあまりの酷さに呆れてしまふ。酷いなー、ホント。

 いや、私は別にテレビがいくら下らなからうが、別に構はないと言へば、構はないのだ。それによつて白痴化した人間が増えるのはイヤだけれど、それも仕方ないと言へなくはない。ただ、テレビが多大なお金を庶民から搾り取つてゐるのが許せないのである。正確に言へば、テレビなんてまるで見ない私からも搾り取つてゐるのが耐え難いのだ。NHKの事を言つてゐるのではない。民放を含めてテレビ全部の事を言つてゐる。テレビは多大な広告費をスポンサーから取つてゐるが、むろんこれらの広告費は、我々が買ふ商品の値段に乗つてくることになる。私はテレビを見ないので、テレビにしか出ないやうな芸能人やニュースキャスターなんか誰も知らないが、かれらの多すぎる給料の一部を私が払つてゐるかと思ふと、腹が立たざるを得ない。関係ないぢやないか。これは大掛かりな詐欺だと思ふ。テレビから広告を一切取り払ひ、見たい人が見たい分だけお金を払つて見るやうにすればいいのだ。さうすれば、少しは健全化するだらう。少しは、ね。

 他にも問題は多々あるが、やはり国民の共有財産であるべき電波を独占してゐるのが問題だらう。むろん、これは国から認可を受けてゐる訳だが、つまりはマスコミなんぞ政府の手下である(手下にならざるを得ない)、といふ事だ。そんでもつて、小泉の愚民政策をガッチリ支へてゐるといふ訳。大体、こんなに増税を乱発する政権を支持する、といふこと事態が異常で、やはり日本におけるテレビによる国民洗脳・白痴化は大成功を収めてゐる、といふ事か。

 一年の冒頭からやりきれない気分になつてしまつたけれど、とにかく、今年もよろしくお願ひいたします。

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