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Text by 小川顕太郎
2005年11月17日(Thu)

SO AMAZING
音楽

 先日惜しまれつつも54歳といふ若さで亡くなつたルーサー・ヴァンドロス。彼へのSo Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross追悼アルバムがでた。これが出色の出来である。まづ冒頭のメアリー・J・ブライジからして凄い。あの撃殺ダンスナンバー『NEVER TOO MUCH』を、少しミッド寄りのテンポで渋く歌ひあげてゐる。これがまた彼女の声にあつてゐて。斬新で見事なカバーだといきなり打たれてしまつた。

 続くアッシャーも凄い。日本中(世界中?)のお茶の間でネスカフェの曲として親しまれてゐた(?)『SUPERSTAR』を、朗々と悶絶級バラードとして熱唱してゐるのだ。いやー、アッシャーッてこんなに歌が上手かつたんだなー、と感心。ちなみに、もちろん『SUPERSTAR』はルーサー・ヴァンドロスのペンによる曲ではないけれど、ルーサー・ヴァンドロスは自ら作つた曲も素晴らしいが、またカバーが抜群にいい! と言はれた人であつたので、このトリビュートアルバムでも、多くの人がルーサー・ヴァンドロスがカバーした曲をカバーして歌つてゐるのであつた。しかしこれは、例へばバカラックの『A HOUSE IS NOT A HOME』のやうな曲であれば(このアルバムではアレサがカバー。絶品です)、この曲はルーサーのカバー曲の中では代表的なものであるし、先年特大ヒットしたカニエ & トゥイスタの『SLOW JAM』にサンプリングされたりして話題性もあるので違和感はないのだが、『IF THIS WORLD WERE MINE』のやうな曲ではどうか(アリシア・キーズがカバー)。やはり、これはマーヴィンの曲ぢやないのかなァ、と少々変に思つてしまふのは私だけだらうか。ま、別にいいんですけど。

 あと個人的に気になるのは、ビヨンセ。このアルバムでは表題曲にもなつた『SO AMAZING』を、スティービー・ワンダーとデュエットしてゐるのだ。ビヨンセはソロアルバムでルーサー・ヴァンドロスともデュエットしてゐたし、なんだか大物たちと次々とデュエットをこなし、着々と自らも大スターへの道を歩んでゐる感がプンプンして、凄い。かうやつて大スターは創られていくのでせうか。ちなみに勝手にソロとしてのビヨンセの先行きを危ぶんでゐた私ですが、先日出たソロとしてのニューシングル『CHECK ON IT』は非常に素晴らしく、ファンとして一安心した、とつけ加へておきます。

 他にもアンジー・ストーンやジョン・レジェンド、ベイビー・フェイスにジェイミー・フォックス、ワイクリフ、ファンタジーアと、なかなかの面々が並んでゐます。んで、私はこのアルバムを聴きながら、今日は一日中大掃除をしてをりました。

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