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Text by 小川顕太郎
2005年09月19日(Mon)

職場が違ふと
etc

 イナバさん来店。丸善書店を辞め、某大学の図書館司書として働くことになつたイナバさんだが、同じやうに本を扱ふ職場とはいへ、あまりの環境の違ひに少々とまどつてゐるさうだ。まづ、お客さん(?)が違ふ。丸善の時は、ワガママなオヤジに「この本ないんか!」と横柄に言はれて、その対応に苦慮する、といふのが日常だつたのが、大学では“かはいらし〜い(byイナバさん)”男の子が申し訳なささうに「あの、こんな本ないッすか」と頭を掻きながらやつてくるのだ。そのあまりの可愛らしさに、イナバさんは思はず見惚れてしまひ、ついつい「こんな事でいいのかしら」と考へたりするといふ。

 また、今までの癖で、つい「いらつしゃいませ」と言つてしまひ、注意されたりするさうなのだが、他にも電話に出て「ありがたうございます、**です」と言つては、「ここでは“ありがたうございます”とは言はないで下さい」と注意されたり、やつて来た男の子(や女の子)に「こんにちは」と声を掛けては、そんな事はしない方がよい、と諭されたりしてゐるさうである。

「ぢやあ、どんな言葉を使へばいいんですか、ッて尋ねると、ここではそんな言葉は要らない、用件だけを喋つて下さい、ッて言はれたんです。そんな事いはれてもねェ」と、イナバさんは首を傾げる。

 本日イナバさんは、手違ひで誕生日会の招待メールを出し忘れてゐた友人に街で出会ひ、散々詰問・非難されて泣かされ、その後、街を歩いてゐたら突然の驟雨に襲はれて、慌ててオパールに逃げ込んできたのだ。

「ホント、今日はついてゐません。久しぶりに河原町に出てきたのに」

 大丈夫です。私が厄払ひをしておきました。明日から、イナバさんの毎日はバラ色に輝くでせう。

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