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Text by 小川顕太郎
2005年09月12日(Mon)

Be Cool
映画

 TOHOシネマズ二条に『Be Cool』を観にいく。これはバリー・ゾネンフェルド監督『ゲット・ショーティ』の続編。監督はF・ゲイリー・グレイに変はつてゐるが、前回が映画業界が舞台だつたのに対して今回は音楽業界が舞台なので、頷ける監督起用である。出演はジョン・トラボルタ & ユマ・サーマンの“パルプフィクション”コンビに加へ、クリスティーナ・ミリアン、アウトキャストのアンドレ、ブラック・アイド・ピーズ、セルジオ・メンデス(!)、ワイクリフにRZA(気がつきませんでした)、エアロスミスと、ミュージシャンが大量出演してゐて、音楽ファンならかなり楽しめる。さらに前作に引き続き映画ネタも多くて映画ファンも楽しめるし、自己言及ネタも多いのでパズルファンも楽しめる。ザ・ロックも大活躍してゐるのでプロレスファンも楽しめるだらう。…と、色々な人が様々な楽しみ方をできる映画のはずなのだが、レイトショー故かお客さんはほとんどなし。私は最前列のど真ん中(ちよつと左寄り)の席を占め、ひとりで笑ひ続けたのでした。

 さて、この映画は前作で見事映画プロデューサーになつたチリ・パーマー(ジョン・トラボルタ)が、映画業界のあまりのヤクザ振りに嫌気がさし、もとのヤクザ商売(借金の取り立て)に戻らうかと考へてゐる時にひとりの才能ある女性歌手(クリスティーナ・ミリアン)に出会ひ、音楽業界といふさらなるヤクザな世界に足を踏み入れる…といふお話。前作と監督が違ふとはいへ、洒落てゐてスタイリッシュな所はそのまま受け継いでをり、随所の細かなネタも効きまくつてゐて、個人的には前作を超へたかな? といふぐらゐの面白さ。セドリック・ジ・エンターテナー最高である。…で、お約束通り最後にはクリスティーナ・ミリアンはグラミー賞を獲得するのだけれど、その時に、受賞台のところでトロフィーを持ちながら、「蔭で私を支へてくれた**に感謝します。○○、あなたのおかげで今日の私があるのよ、それから××…」といふお決まりの文句をいふ。ま、本物のグラミー賞を観てゐると、この部分は退屈で退屈で「飛ばせ、飛ばせ」と内心毒づいてゐるのだが、むろんこの映画では、我々の知つてゐる人の名前しか言はないし、そこに至るまでの過程を知つてゐるので、それなりに感動する。…といふのが奇妙かつ新鮮な体験であつた。やはり、あのお決まりの感謝の言葉は必要なのですね。

 クリスティーナ・ミリアン、なんか白人みたいだし興味が沸かなーい、と前から思つてゐたのだけれど、この映画でみるとハッキリ黒人。写真は修整してるな。実物の方がズウッと可愛いやん、と見直しました。

 次のチリ・パーマーの仕事は…スポーツ・エージェントかな? 続編を希望します。

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