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Text by 小川顕太郎
2005年09月08日(Thu)

ダーツ大会2回目
バトル

 本日はダーツ大会の2回目。前回の優勝者のハッサクさんが体調不良のため欠席したのは残念であつたが、今回はウメドン & アツコさん、それにジュリさんとワリちやんと、新たに4人も参加者が増えたので、より一層混迷度が増し、なかなか楽しい大会であつた。

 さてこのやうにバトルを繰り広げてゐると、様々な事を考へるのだが、今回はコータローくん問題について考へてみた。コータローくんは、もちろん我々の中で一番ダーツが上手い。多分、ダントツに上手い。が、オパールのバトル大会では勝てない。これは何故か、を考へてみたのだ。

 まづ、競技の種類の問題がある。我々はカウントアップといふ、単純に当たつた的の合計で競ふゲームをしてゐるのだが、これは偶然に左右される要素が大きい。まぐれ当たりが連発すれば勝てるのだ。故にダーツの公式戦ではあまり行はれる事はないさうなのだが、我々は素人集団なのでこれを採用してゐるのである。(ちなみにダーツの公式戦は、ほとんどがカウントダウン方式といふ、狙つた的に当てなければならない要素を持つものを行ふ)これで、コータローくんの有利さはグンと減る。が、それだけでは理由として弱い。もつとも問題なのは、ハウスダーツ(ダーツ場に備へてあるダーツ)を使はなければならない、といふ事ではないだらうか。

 コータローくんは普段から、マイダーツを使つて練習してゐる。私もコータローくんに触らせて貰つたから分かるのだが、マイダーツとハウスダーツはかなり違ふ。重さ、握り具合、重心の位置、など、別物と言つてよい。ダーツといふのは、微妙な力の入れ加減がものをいふゲームである。そんなゲームで、普段から使つてゐるのとかなり違ふダーツを投げるとなると、フォームは崩れるし、微妙な調整など無茶苦茶になつてしまふだらう。我々のやうな素人だと、そもそもフォームなんて出来てゐないので、それほど問題ではないのだが、ある程度出来てゐる人には厳しいと思はれる。よく、プロ野球の選手にプラスチックバットを持たせると、面白いほど空振りする、といふが、あれと同じである。練習をしてゐればゐるほど、融通がきかない(?)のだ。

 同じやうな理由で、野球の練習時に重いバット(マスコットバット)を使つたり、サッカーの練習時に重いパワーアンクルを足首に巻いたりする方法は、現代のスポーツサイエンスでは否定されてゐるやうである。試合の時にタイミングが合はなくなつて、ダメなのださうだ。

 と、いふ訳で、ハウスダーツを使ふ事は、全員の条件を平等にしてゐるのではなく、もしかしたらコータローくんだけに不利に働いてゐる可能性があるのである! うーむ、難しい。

「いや、それでも、ハウスダーツでも勝たなアカンのですけどね、ホンマは」と、コータローくん。

 うむ、弘法筆を選ばず、の精神だな。でも、なかなか難しいだらうねェ、スポーツの原理から言つて。

 ちなみに、本日の優勝者はヤマネくん、2位はショウヘイくん、3位はテラリーでした。

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