京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 05 > 0126
 Diary 2005年1月26日(Wed.)

草間彌生展

 ワリイシさん来店。京都国立近代美術館にて行はれてゐる「草間彌生展ー永遠の現在」に行つてきたさうだ。これは巡回展であり、東京でもすでに行はれてゐて、ワリイシさんはそちらにも行つたさうなのだが、「東京に較べるとあまりに規模が小さくてチョット…」との事であつた。なるほど。しかし、京都在住の人は、普通はこちらにしか行けないだらう。実際、私とトモコも京都の近美に行つた。確かに、規模的には物足りないが、それは近美での展覧会はいつでもさうなので、まァ、仕方ないとして、まとめて草間彌生の作品を時系列で見たのは初めてだつたので、なかなかに面白かつた。

 印象的だつたのは、平日にも関はらず、かなりの人が入つてゐたこと。それも若い人が多い。草間彌生が京芸出身の人なので、特に京都で人気なのか? とも思つたが、多分全国的にも今の若い人たち(もちろん現代美術に興味のある人たち)にうけてゐるのだらう、と推測した。なぜなら、展覧会の印象はかなりポップ、且つカワイイといふものであつたからだ。エンターテインメント性もある。一般的に草間彌生の作品の印象は、本人のイメージとも相俟つて、不気味・気色悪い、といふものだと思ふのだが(違ひますか?)、実際の作品群をみると、かなりカワイイ。不気味カワイイ、とでもいふのか、如何にも今の若い人たちにうけさうな感じではあるのである。だからか、草間彌生グッズも人気で、アートショップは大にぎわひであつた。なるほど、かういふ感じでうけてゐるのか。不気味カワイイと言へば、私なんかはウーパールーパーが頭に浮かんで来るのだけれど、さういへば草間彌生ッて、ウーパールーパーに似てゐないか?

「ケンタロウさん、さういふこと言ふと、怒られますよ」

 あ、それは困る。あんな恐い人に怒られたら、私は死んでしまふかもしれない。草間彌生グッズを大量に買ひ込んだので許して下さい。

 京都国立近代美術館での草間彌生展は2月13日(日)までです。

小川顕太郎 Original: 2005-Jan-26;