Diary 2004・10月12日(Tue.)
イチモトくんの食事
イチモトくん来店。レコードに多大なお金を注ぎ込むため、食費は削りに削つてゐるイチモトくん、最近は「中華風炊き込みご飯」と「春雨スープ」にはまつてゐるさうだ。それはどんな代物なのか。
「簡単なんですよ。まづお米を 1 合とぐんです。で、水をいれて、醤油を大さじ一杯、鶏ガラスープを少々、そしてこれがポイントなんですが、オイスターソースを大さじ一杯いれるんです。後は炊くだけ。これが、もう、たまらなく美味い!」
うーむ、具はないの?
「もちろん牡蠣やホタテ、鶏肉なんかいれてもイイでせうが、ボクはお金がないからこれだけです。で、春雨スープなんですが、これは鶏ガラスープに醤油とオイスターソースで味をつけます。これに春雨をいれるだけ。これも、また、簡単なんですが美味しくて」
同じ味やん。それだけ? もう一寸なんかないの。
「たまには、これに 10 個 100 円のミンミンの餃子をつけます。これで立派な中華定食ですよ! ……実は、このアイデアは、テレビの『ハナマル』から得たんです。あの番組は役にたちますよ。まァ、阿波踊りの踊り方、とか下らないこともよくやつてゐますが、料理関係は役に立つことが多い。この間も、フライパンで鮭の塩焼きを作る方法、といふのをやつてゐたんですよ」
うーむ、別にそんなの、フライパンで普通に焼けばイイぢやないか。
「いや! 普通に焼いたらムニエルみたいになるぢやないですか! あくまで塩焼きが食べたい訳ですよ。ボクのやうな魚焼き器を持つてゐない人間でも!」
はァ、なるほど。
この後、さらにイチモトくんの食物談義は続いたのだが、私は「もう一寸、野菜をとれよ」と思つたのでした。
小川顕太郎 Original: 2004-Jan-14;