ニイサン
いま、日記に何を書かうかなー、と思ひ悩みながら、213 を聴いてゐます。213、いいですねー。スヌープとウォーレン G とネイトによる、伝説のスーパーグループがとうとうフルアルバムを出した! …と、騒がれてゐる訳ですが、そんな力の入つたものではなく、それぞれがキャリアを積む途上で身につけたおいしーい所を、うまく・さりげなく・ユル〜く出した好盤だと思ひます。で、この 213 。トゥー・ワン・スリーと呼ぶのが正しいのですが、何故か私とトモコは「ニイサン」と呼んでゐます。ニ・イチ・サンでニイサン。日本語読みですか。兄さん、みたいで面白い、といふのも有りますが、なぜかかういふのは癖なんですね。たとへば、50 CENT も、ヒフティーセント、ではなく、ゴジュッセント、と呼んでゐます。故に、こいつヒップホップのこと何にも知らんな、などとたまに誤解を受けてゐる怖れもあります。が、それでもこのやうな呼び方をするのは何故なのか?
考へてみるに、私がまだ高校生だつた時、私の好きなロックバンドに「SHAM69」といふのがありました。このバンド、一応といふか、Oi のバンドだつたんですね。スキンズに支持された右翼パンクバンド、とでも言ひませうか。で、このバンド、私はとつても好きだつたんですけれど、実は読み方が分からない。シャムシックスティーナイン、が多分正しいのでせうが、もしかしたらシャムシックスナインかもしれない。パンク系のバンドなだけに、あり得る。実際、日本では町田町蔵(現・町田康)が、「くされオ*コ」(一部自主規制)といふバンドを組んでゐた。故に、純情な高校生であつた私は、非常に悩んだ訳です。「シックスナイン」とか人前で言ふのは恥ずかしいけれど、自分の好きなバンドの名前を間違つて呼ぶのはもつと恥ずかしい。…で、悩みに悩んだ末、私のとつた解決法は、「シャムロッキュー」と、日本語読みをすることでした。これなら巫山戯て呼んでゐるみたいで、韜晦できるぢやん。と、まァ、…この事が現在まで尾をひいてゐるんぢやないかと、自らを分析してみました。
下らなくて、すんません。
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