Diary 2004・11月27日(Sat.)
手品
ウメモトくん & アツコさん来店。ウメモトくんは見た目はオッサンぽくて、中身は中学生、といふ、たまにゐるタイプの人間である。このやうな人間は、実年齢をあてるのが難しい。いや、このやうな人間ぢやなくても、人の歳を当てるのは難しいか。私は、サッパリ人の年齢がわからない。自分自身も、それが良いことなのか悪いことなのか分からないが、必ず実年齢より若い歳を言はれてしまう。正直言つて、実年齢にどれほどの意味があるのか、と思つてしまうのだ。人と喋つてゐて、感じるのは実年齢ではなく、精神年齢である。もちろんこんなものはいい加減なものだらうが、「あ、この人は中学生」とか「こいつはオーバーサーティーだな」などと思ふ。が、こんな事を口にするとエラいことになるので、黙つてゐるのだ。ちなみにトモコは外見で主に人の年齢を判断するらしいが、あくまでこれはその人の「老け方」であつて、これも実年齢とはあまり一致しない、とは言ふまでもないだらう。
閑話休題。カズ16来店。カズ16に、ウメモトくんの年齢を当てさせる。
さァ、カズ、ウメドンの年齢を当ててみな。(言ひ忘れたが、ウメモトくんはウメドンと命名された)
「えー、わかんないですよ」
何言つてるんだ、カズは手品得意だらうが。手品で当てろ、手品で。
「ええ! そ、そんな無理ですよ」
何が無理だ! それぢやあ、わざわざ医学部に入つた意味がないだらう。当てろ、当てろ!
「そんな…別に手品をやるために医学部に入つた訳ぢやないですよ」
そんな事はどうでもいいから、とにかく、何でもいいから、年齢を言ふ! ハイ!
「ええー、…ぢやあ、24」
! ……凄い、当たつた。…カズ、今のやつ、種明かししてくれへん?
「ただの勘ですよ」
京都は紅葉がピーク。故か、本日は忙しかつたです。
小川顕太郎 Original: 2004-Nov-29;