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 Diary 2004・11月24日(Wed.)

ロカビリー

 バンちやん来店。バンちやんは先日、ロカビリーのイベントに呼ばれて、群馬県まで行つてきたさうだ。群馬県でロカビリー? と思つたのだが、バンちやんによると、さすが北関東は80年代原宿文化が生き延びてゐて、なかなかロカビリーが盛んらしい。そのイベントの主催者も、80年代は東京にゐたのだが、夢破れて故郷に帰り家業の畳屋を継いだ、といふ経歴の持ち主で、お金はあるのだが使ふところはない、情報もそれほど溢れてゐない、といふ田舎事情故か、純粋にロカビリー文化を継承・深化させてゐる人だといふ。バンちやんはその人の家にもいつたさうなのだが、扉を開けるとそこには立派なバーカウンターがあり、ミラーボールが回つてゐる。レコードコレクションも素晴らしく、小さなレコード屋を軽く凌ぐ規模だつたらしい。バンちやんの幻のファーストシングルも持つてゐて、バンちやんはそれにサインをしてきたさうだ。

 そのやうな感じだつたので、イベントも大盛況だつたやうだ。群馬にひとつだけあるといふクラブ、とは言つても、体育館並みの大きさで、三階分の吹き抜けに、巨大なミラーボールが四つもついてをり、駐車場は200台分。そこに新潟などの近県から、オープンカーやハーレーなどが大量に集まり、バッチリと50’sでキメた老若男女が踊りまくる。ロカビリーといふのは、色々とステップがあるのだが、みんなそれらもマスターしてゐる様子で、バンちやんはライブをしながら、「ここはアメリカン・グラフティか!!」と内心感動してゐたといふ。

「やつぱ、違ふよ。関西ではあり得ない。関西ぢやあ、せいぜい750(ナナハン)だもの。ホント、楽しかつた。ただ、料理がねェ…。鳥が名物らしいんだけど、もう鳥ばつかり! 鳥丼に鳥の唐揚げに焼き鳥、チキンのパスタに地鶏のステーキ、と、もう当分鳥は食べたくない。次は…金沢あたりが呼んでくれないかな」

 こんなバンちやんのロッケンロー魂が京都でも堪能できるのが「club EDEN」。毎月第4土曜日の20時半から、BARじょあん(御池東洞院下がる、日宝烏丸ビル1階。電話075-223-5881)にて。11月のゲストは「マーガレットとロマンス岬のかもめたち」。12月のゲストはウルトラビデとアリスセイラーだ!!!

 興味のある方は是非。

小川顕太郎 Original: 2004-Nov-26;