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 Diary 2004・3月24日(WED.)

レジェンド・オブ・メキシコ

 MOVIX に『レジェンド・オブ・メキシコ』を観に行く。ロバート・ロドリゲス監督のマリアッチ 3 部作の最終作、前作同様のエル・マリアッチことアントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ダニー・トレホ、チーチ・マリンらに加へ、今回はジョニー・デップ、ウィリアム・デフォー、ミッキーローク、エヴァ・メンデスとクラクラするやうな(個人的に)豪華な出演陣、矢継ぎ早で奇想に満ちたアクションも満載で、さらに CIA や FBI も入り乱れてクーデターも組み込んだ壮大なストーリー展開と、今まで以上に濃厚・華麗な世界が、血と砂塵が飛び散るメキシコに現れる! ……と思つてゐたら、何故か意外やアッサリと薄味な仕上がりであつた。何故だらう? 何故かな? と考へてみたけれども、今すぐにはチョット思ひつかない。この映画はデジタルカメラで撮つてゐるさうだが、そのせゐかな? なんだか、画面がウソッぽかつたし。あとは、話が急展開すぎて、いまひとつ各人の描き方に厚味がなかつた、とか。いや、役者陣はそれぞれ濃い人たちだつたので、もう登場するだけでキャラがたつ感じだつたのだけれど、それに頼りすぎたか。うむ、濃い人たちばかりでお互いを相殺してしまつたのかな。やはり緩急をつけなければ、などと愚考してみたりして。

 とはいへ、楽しめた事は楽しめた。何と言つてもジョニー・デップの存在が大きい。今回の主役は明らかに彼。バンちやんはチト影が薄かつた。ジョニー・デップは最初から最後まで良かつたのだけれど、特に(多分、私の聞き間違へでなければ)途中で「Mi Vida Loca (ミ・ビーダ・ロカ)」といふセリフを口にするところがあつて、これはチカーノラップでの定番文句なので、私は思はず「おお!」とサムアップしてしまつた。ちなみにこれは、「オレの人生狂つてるぜ」といふ意味です。

 そんなこんなで、オパールに行つて英語教室を終へたハッシー(ex ハシモトくん)に、『レジェンド・オブ・メキシコ』を勧めたりする。スクリーンで観るメキシコ×銃は最高だぜ、オラレー!

 ハッシーは今日は三人称単数を勉強しました。

小川顕太郎 Original: 2004-Mar-26;