Diary 2004・3月3日(WED.)
小学生
タカハシくん来店。タカハシくんが先日電車に乗つてゐると、小学生が二人乗つてきて、タカハシくんの隣の席に座つたのださうだ。その小学生二人は、席に座るやいなや二人とも本を取りだして熱心に読み始めたので、「ああ、きつとこの二人はボクよりも賢いんやろな」と思ひながら、二人の読んでゐる本が気になつて仕方がなかつたのだといふ。
また、タカハシくんの働いてゐるお店によく来てくれる家族連れのお客さんがゐるさうなのだが、そこの子供、小学 5 年生の男の子とタカハシくんは仲がよいさうなのだが、その子がこの前、熱心に徳川家康の本(伝記)を読んでゐるのを見て、衝撃を受けたさうだ。タカハシくんはオパールに来るやうになつて初めて徳川家康のことを知つたのだが、「ああ、この程度のことはみんな小学生ぐらゐの時に知るやうになるもんや、と、オパールで皆に言はれたのは本当やつたんや」と、愕然としたのだといふ。
しかし、このやうな事を思ふやうになつただけでも、進歩と言へるだらう。以前のタカハシくんであれば、隣で小学生が本を読まうが、知り合ひの小学生が徳川家康についての本を読まうが、気にもならなかつたはずだ。そもそも、さういふ光景は、目にも入らなかつただらう。
…桃の節句だといふのに、こんな話しかなくて申し訳ない。
小川顕太郎 Original: 2004-Mar-5;