京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 04 > 0206
 Diary 2004・2月6日(FRI.)

名前が違ふ

 アキラ 28000 来店。最近、書に凝り始めてゐるといふ。来たな、といふ感じ。アキラ 28000 は、お茶とかもやつてゐるし、歌舞伎フリークだつたりするので、いつか書にも目覚めるんぢやないか、とは思つてゐたのだ。とは言つても、別に習ひに行つたりしてゐる訳ではなく、「蘭亭序」の手本を買つてきて家で臨書をしてゐるだけらしいが、なに、それで良いと思ふ。アキラ 28000 は、「蘭亭序」を写せば写すほど王羲之の凄さに圧倒される、と言つてゐるが、まづ王羲之の凄さを実感することが大切、なのだと思ふ。王羲之は、ほんとに凄いのだけれど、現在まで続く書の基本を作つたやうな人だから、その字をパッと見ても、普通なら「ふーん、綺麗な字だな」と思ふ程度なのだ。が、ある時、これは凄い! と実感できるやうになる。見れば見るほどその凄さに驚く。と、他の書も突然見えるやうになるのだ。アキラ 28000 は、お茶で扱はれてゐる**のお坊さんの字とかが、最近は貧弱に見えて仕方がない、とこぼしてゐたが、まァ、そのやうな事も起こる。

「ボク、王羲之をなめてました。同時に、中国人もなめてゐました」とアキラ 28000。さうなんだよね。書とかをやると、日本文化は所詮全てサブカルチャー、といふ副島隆彦の言葉が身に染みたりするんだよね。うむ。シナ文化は偉大です。

 ハシモトくんが、エドワード・ゴーリーのことをエドワード・ゴードンと間違つた事件について、何故そのやうな事が起こつたのか、と、まるでジャネット・ジャクソンの胸露出事件を論じるかのやうな真剣さで、みんなで議論してゐた。ちやうど、エドワード・ノートンと名前がゴッチャになつたのではないか、といふ仮説を検討してゐるところに、タカハシくん来店。

「イーストン・クリントウッドの新作が、もうすぐ公開されるんですよねェ」と言ふ。

 …これは、またえらくゴチャゴチャになつたもんだ。クリント・イーストウッドの新作『ミスティック・リバー』は現在 MOVIX にて公開中。といふか、早く行かないと終はつてしまうぞ、と注意する。

 ちなみに、タカハシくんは今日は YMO と YMCA もゴッチャにしてゐました。それは、間違ひすぎ。

小川顕太郎 Original: 2004-Feb-8;