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 Diary 2004・4月16日(FRI.)

橋本病

 カズ 16 & ハッシー来店。今日も英語教室が行はれた。ところでカズ 16 は医学の勉強をしてゐるのだが、「橋本病」といふ病気があるさうなのだ。これはどういふ病気かといふと、自己免疫疾患の一種で、甲状腺を攻撃してしまうものらしい。症状としては、倦怠や多汗、めまい、などらしいが、それほど特徴的なものではなく、風邪に似た症状なので、症状だけからはなかなか診断されにくく、たまたま血液検査をしてみて、ホルモン異常が認められて、初めて「これは『橋本病』だ!」と分かるのだといふ。ちなみに「橋本病」の逆が「バセドー氏病」とのこと。甲状腺が異常に活発になるのだ。カズ 16 は、勉強をしてゐて「橋本病」といふ字を見ると、ただちにハッシー(ハシモトくん)の事を思ひ浮かべ、次の英語の授業のことに思ひをはせるのだといふ…。

「なんなんですか、それ! 気になるわー、橋本病、どういふ病気なんですか!」

 うーん、だからね、ハッシー、自己免疫疾患の一種で、甲状腺を攻撃してしまう病気、とカズ 16 が説明してくれたぢやないか。

「なんなんですか、そのジコメン…とか何とかいふの! 分かるやうに説明してください!」

 ううーん、それはつまり…、ま、免疫機能といふのは、外から、自分の身体の中に入つてきた異物、つまり敵だね、これをヤッツケル機能のことなんだ。で、自己免疫疾患とは、この機能がおかしくなつて、自分の身体の中に本来あるべきもの、つまり味方だね、これを攻撃してしまうこと。敵・味方の区別がつかなくて、必死に味方を攻撃する…んー、厄介な病気だねー、「ハッシー病」ッて。

「『橋本病』でせう! 勝手に言ひ換へないで下さい。気分悪いぢやないですか!」

「本人は良かれと思つて頑張つて、結果迷惑をかける、といふのがハシモトくんッぽいね」

「うわ! ショウヘイくんまで、…みんな酷い…もう、カズくんだけや、ボクの友だちは。な、カズくん!」

「はい、これを日本語に訳すと」

「う! ええ、ああー、わたしは……」

 ハッシーは、明日から YO! ちやんと一緒に東京に遊びに行くさうです。

小川顕太郎 Original: 2004-Apr-18;