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 Diary 2003・9月30日(TUE.)

オヤジ的

 ハシモトくん & マツイさん来店。ハシモトくんはおニューのカンゴールの帽子をかぶり、指輪・ネックレス・ブレスレットのブリンブリンも更に一層の輝きを増し、相変はらずお洒落にきめてゐる。ところで、このやうにいつもお洒落なハシモトくんではあるのだが、外見に反して中身は案外オヤジである。いや、この言ひ方は正確ではないかもしれない。が、とにかく、私がオヤジ的と考へる特徴を、かなり多数ハシモトくんは持つてゐるのだ。以下に思ひつくまま、この特徴をあげてみる。

 まづ、ハシモトくんはひとりでどこかに行くことができない。本人曰く「さびしい」らしい。必ず友人知人か、彼女のマツイさんを伴つて出掛けることになる。マツイさんが言ふには、自分(ハシモトくん)の行きたい店には必ず付き合はせるくせに、マツイさんの行きたい店では嫌々の態度を見せることが多いらしい。それなら自分ひとりで店に行きたいとマツイさんは思ふのだが、そのやうなことは許されないさうだ。

 また優柔不断なのも、ハシモトくんの特徴である。それもただの優柔不断ではなく、本当は自分の中では決まつてゐるのに、自分でそれを決することが出来ず、他人にそれを決めてほしい、といふ、厄介な優柔不断だ。今日かぶつてゐる帽子も、もともとハシモトくんはベージュ色が欲しいと決めてゐたのだが、いざ買ふ段になると色が決められず、マツイさんにどの色がいいかと尋ねると「白」と答へられ、なかなか「ベージュ」と言つてくれないので、仕舞ひには店内で大喧嘩になつたのださうだ。うーん。

 さらに、シネコンで映画のチケットを買つたり、スターバックスで飲み物を注文したりが出来ない。本人の弁は「面倒くさい。頭がゴチャゴチャする」で、実際、シネコンで映画を観るくらゐなら DVD を買ふ方がまし、と言つて、5000 円も 6000 円もする DVD を買つて映画を観てゐる。私が考へるに、これは「面倒くさがり」故といふより、「カッコつけ」故ではないだらうか。人前で慣れないことをして、マゴマゴと醜態(?)を晒すのがイヤなのだ。結局、マツイさんが、ハシモトくんの代はりに買つたり注文したりすることになる。かういふのつて、オヤジ的、と私は思ふのだが、どうだらうか。別に他の言葉でも構はないのだが。

 なんにせよ、徹底してハシモトくんの世話をやかなければならないマツイさんが大変だなァ、と思ふのでした。

小川顕太郎 Original:2003-Sep-1;