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 Diary 2003・9月15日(MON.)

阪神タイガース
優勝おめでたう!!

 朝、いや昼頃に起きて、パソコンを立ち上げ、阪神の試合をチェック。案の定、負けてゐる。やはり本日の阪神の優勝はないか、さて、今晩のタイガースナイト、どうしやうかなあ、ヤマネくん気の毒だなあ、などと考へながら、昨日の日記を書く。書き上げ、一服してオパールへ。途中で買い物を済ます。オパールにつくと、ユキエさんとショウヘイくんが少し興奮気味に、「阪神、優勝しますね」と言ふ。え? 何? 私は何を言はれたか分からず、再三聞き直した。

「ケンタロウさん、知らないんですか。阪神、サヨナラ勝ちしたんですよ」

 えええ! それは凄い! でも、横浜ホエールズ…いや、横浜ベイスターズが勝たないと優勝はないんぢやないの? ま、まさか…

「その『まさか』になりさうなんです! 今、8 回なんですけど、12 対 6 で横浜が勝つてゐるんですよ!」

 ガーン!! す、凄いやん。横浜が勝つことなど絶対にあり得ない、とみんな言つてゐたのに。

「さきほどヤマネに電話したんですけど、金縛り状態で、テレビの前から動けないさうです。声が半分潤んでゐました。」

 そりゃ、さうだよなあ…と言つてゐるうちに横浜が勝ち、阪神の優勝が決まつた。我々は店でラジオを聞いてゐて、これを知つたのであつた。それにしても…と、私は唸つた。ヤマネくんは凄い。いや、今日優勝したのは、ヤマネくんの力だらう。本日の阪神の優勝はまづあり得ない、といふのが大方の見方であつた。阪神はまさかの 5 連敗中だし、マジック対象チームのヤクルトは連勝中で勢いに乗つてゐる。さらにそのヤクルトの対戦相手は、今期最弱の横浜ベイスターズ。となれば、まず本日の優勝は無理ではないか、奇蹟でも起こらないかぎり。…が、実はヤマネくんは「奇蹟を呼ぶ男」とオパール周辺では呼ばれてゐるのだ。まあ、トモコが命名したのだけれど、実際ヤマネくんはこれまで数々の奇蹟を呼んでゐる。さう、たしかにヤマネくんの強運はオパール周辺ではすでに伝説と化してゐるのだ、が、しかし、まさか…といふ感ぢだ。昨日トモコがひとりで「大丈夫、大丈夫、ヤマネくんのことだし」と言つてゐたときも、周りの反応は冷ややかであつた。うううむ…。とりあへず、ヤマネくんに電話する。ヤマネくん、おめでたうー!

「ありがたうございますー!!! いやー、もうボクの日頃の行ひの賜でせう!!! ヤッターァァァァ!!! あ、六甲颪が始まるので、また後で」

 うーむ。ついでにクラタニくんに電話する。

「うおおおおおおお! あ、今ウェラーズで祝勝会やつてゐるんです。22 時前には行きますから、うォォォォォォォォォ!!!」

 う、うーむ。市役所前ではすでに六甲颪を歌つて騒ぐ集団が現れ、河原町通りには警察官や機動隊の人々がチラホラみへる…。

 で、いきなり話は飛んでしまうが、タイガースナイトは大盛況であつた。ヤマネくんは来る人全てに「おめでたうー!」と言はれ、「ありがたうー! ビール飲んでやー!」と手を握り、抱きついた。オパールの白壁には優勝特番が、ジンくんのプロジェクターによつて大写しにされ、それを観てみんなバットを叩き、叫び、喚いた。途中で、ビールかけをやつてゐたために遅れたクラタニくんが仲間を引き連れて乱入。歌ふ、歌ふ。熱はいやがおうにも上がる。最後はヤマネ & ショウヘイ( & クラタニ)制作のビデオが流され、それに合はせてヒッティングマーチ & 六甲颪の大合唱。風船は飛ばされ、みんな総立ち! そしてヤマネくんの胴上げ! 続けてクラタニくんも。…映像は切られ、音が消え、みなさんお疲れさまー…となつた所で、チャッチャッチャッチャとバットをうち鳴らす音が。「そーれ、代打の神さま***!」とクラタニくんが音頭をとれば、みながそれに唱和する。それがいつまでも、いつまでも……。

「ヤマネくん、おめでたう!」

「あ、ババさん、ありがたうございまーす!」

「いやー、おめでたう、おめでたう。ところで、今日、阪神はどうだつたの? 勝つたの?」

「へ???? 何を言つてゐるんですか、阪神優勝したぢやないですか!」

「ええ!! ホントに優勝したの! そ、それは凄い!」

「な、な、何を言つてゐるんですかァー! もー! ポカポカポカ!」

 阪神タイガース優勝おめでたう!!

小川顕太郎 Original:2003-Sep-16;