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 Diary 2003・5月13日(THU.)

洛風書房

 以前、高坂さんに「神道・民族派関係の本が充実してゐる」と教へて貰つた「洛風書房」に行つてみる。河原町二条東入ルにある京都書店会館の 2 階である。私はこの場所を聞いた時に、もしかして…と、ある考へを持つたのだが、案の定、その考へは正しかつた。洛風書房は、維新政党・新風の事務所の中にあつたのだ。

 維新政党・新風とは、京都に本部を置く民族派の政党で、雑誌「正論」などにもたまに広告を出してゐる。前からマツヤマさんに、京都に面白い政党がありますよ、と教へられ、事務所(本部?)の場所も聞いてゐたのだ。それで、洛風書房の場所を聞いた時に、もしや…と、思つたのだが、ドンピシャリだつた。思いつきり事務所だつたので、少し怯んだのだが、せつかく来たのだし、と勇を振るつて中に入つた。

 確かに、神道・民族派関係、及び右翼関係の本が揃つてゐる。新本と古本が混じつてをり、8:2 ぐらゐの割合か。本屋の棚といふよりは、事務所の図書棚、といつた感ぢ。大体、想像通りの本が並ぶ。副島隆彦の『決然たる政治学への道』があつたりする。私が探してゐた葦津珍彦の本は、ザッと見たところ選集しかなかつた。選集は 1 冊 1 万 2 千円くらゐするしなあ…高い。で、『頭山満と玄洋社』(海鳥社)といふ本を購入。ついでに、三島由紀夫の「憂国」と書かれた色紙の複製品も購入。4 千円也。ちと高いか。三島の字は軟弱で、字としてはあまり好きではないのだけれど、この軟弱さが三島っぽくて、結構いいと思つてゐる。「憂国」と書かれてゐるなら、バッチリだ。他にも、今上天皇・皇后両陛下の写真、教育勅語の書などがあつたのだけれど、前者はベッチに、後者はオイシンにでも薦めるか、とひとりごちる。

 購入時に、雑誌「日本及び日本人」を、おまけにいただく。洛風書房の人(新風の人?)は、あたりの柔らかい人であつた。

 そこを出て、ロマンザにてカット。マツヤマさんに、洛風書房のことを語りながら、「憂国」の書を自慢した。

 さらにタワーレコードに行つて、アイズレーブラザーズの新譜『body kiss』と、ケリー・プライスの新譜『PRICELESS』を購入する。

 本日は散財してしまつた。

小川顕太郎 Original:2003-May-15;