茄子
アンダルシアの夏
MOVIX にて、映画『茄子 アンダルシアの夏』を観る。これは1時間に満たない小品であるせゐか、1000 円均一。空いた時間を使つて、気軽に観ることができる。何といつても、この作品は、本年度のオパール選出映画ベスト 1 を捕ると予想された映画。やはり、選考委員として観ておかなければならないだらうなあ、と、考へて観たといふ次第である。で、感想は…。ま、別にイイんぢやないの、といつたところ。特に面白い訳でもないが、もともと期待値ゼロだつたし、懸念された清志郎の「自転車唱歌」も、そこまで酷くなかつたし。ババさんにでも色々ときいてみたい事はあるが、旅先からババさんが帰つてくる頃には、多分すべて忘れてゐるでせう。
閑話休題。やられましたよ、今日は。実際に店にやつて来た人がひとり、後は電話攻勢。新聞社や出版社やテレビ局。例の、大地義行さんの事件の件です。私は知らん! と、言つてゐるのに、困つたものです。みんなインターネットの検索で、私の日記に至る訳ですね。案の定、昨日・今日と、私が大地義行さんについて書いた日記が、猛烈に見られてゐます(解析による)。しかも!その日記には、私は何も知らない、と書いてあるにも関はらず、ですよ。ま、とりあへず、色々と当たつてみるのでせうね。でも、何て言ふか、ひどいんですよ、取材の仕方が。武士の情けでどことは書きませんが、ほとんど誘導尋問のやうなやり方です。
「何でもいいから、思ひ出してください。よーく、思ひ出してください。」
「と、言はれましても、一度お客さんとして来られただけですし…」
「体つきはどんな感ぢでしたか?」
「まあ、ガッチリとした…」
「如何にも凶暴さうな感ぢですか」
「いや、いや、そんなことはないですよ」
「何か事件を起こしさうな気配はありましたか」
「そんなもの、分かりませんよ」
「よーく、思ひ出してください。何でもいいから、思ひ出してください」
「うーん、そんなこと言はれてもねえ」
「あ、さうだ。その時、ちやんと支払ひはしましたか?」
「!」
ま、大体、こんな感ぢです。それにしても、無銭飲食までさせたいか?
これを読んでゐる記者の人たちに再度告げます。私の所に取材に来ても(電話をかけてきても)、得るものは何もありません。それと、もう少し、下調べをしてから取材をした方がよいと思ひます。よけいなお世話かと思ひますが、みなさん、あまりにも何も知らないやうなので。以上。
小川顕太郎 Original:2003-Jul-1;- 関連記事
- レビュー:2003・8月6日
「茄子 アンダルシアの夏」(BABA)