京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 03 > 0213
 Diary 2003・2月13日(THU.)

ケミカル51

 京極東宝に『ケミカル 51』を観に行く。入場券の売り場でトモコと待ち合はせ、私は 10 分ほどそこに立つてゐたのだけれど、チケットを買ふ人は全て『レッド・ドラゴン』。確かに、『ケミカル 51』の会場はガラガラであつた。

 しかし、映画はサミュエル・L ・ジャクソンの俺様ぶりが素晴らしいゴキゲンな内容。キルトを着用した謎の天才薬剤師であるサミュエル・L ・ジャクソンが、リバプールにやつてきて大活躍、といふ内容なのですが、とにかくサミュエルが最初から最後まで格好いい。対して、イギリスの白人連中のダサいこと、情けないこと。スキンズ、フーリガン、ギャング、クラブピープル、と、イギリス特有のローカルな連中が次々と出てくるのですが、みんなダサい。いや、ロバート・カーライルなんかは、そのダサさ、情けなさが格好良かつたりするのですが、サミュエルは正統に格好いい。それは、サミュエルがアフリカン・アメリカンである、といふ事実にも大いに関係するのであつた。今やアフリカン・アメリカンこそ、世界文化の最先端だ。それは何故なのか? といふことに対する答へが、サミュエルのキルト着用の謎とともに、最後にチラリと提示される…。堪能しました。

 ビブレあとに出来た「LOFT」に寄つてみる。しかし、これは…ほんとに「LOFT」なのか? 異様に贋物感が漂ふ。何故なのか。頭を抱へながらそこを出た。

 烏丸姉小路西入ルにあるベトナム料理屋「ラ・パパイヤベール」といふ店にて夕食を食べる。さういへば、最近京都にベトナム料理屋が増へてゐるやうな気がするんだけれど、どうだらうか? やはりこれは、フレンチ繋がりで、次はベトナム! といふことなのだらうか。二人で 6510 円。満足してそこを出た。

 安原顕が死んでゐたことを知り、吃驚する。まだそんなに歳ではなかつたやうに思ふが。ヤスケンの冥福を祈る。

小川顕太郎 Original: 2003;