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 Diary 2003・12月5日(FRI.)

ワイルドスピード

 DVD で映画『ワイルドスピード』を観る。ババさんが「面白いですよ」と太鼓判を押してゐただけあつて、さすがに面白かつた。が、実を言ふと、面白さの度合ひで言へば、ババさんが酷評した『ワイルドスピード X2』と同じくらゐであつた。個人的な好みで言へば、『X2』の方が好きかも。確かにストーリー的には『1』の方がよく出来てゐたし、映画全体にも緊張感が漂つてゐたかもしれない。しかし、映画においてはストーリーより他の部分を重視してしまう私のやうな人間にとつては、『X2』におけるマイアミのヒップホップな風俗はストーリーの弱さを補つてあまりあつたし、テレビ画面で観てしまつたが故に、『1』の緊張感は、スクリーンで観た『X2』のユルユル感を圧倒するほどには迫つてこなかつた。さらに『1』ではラッパーのジャ・ルールがゲスト出演してゐるのだけれど、『X2』にゲスト出演してゐるラッパーのリュダクリスの方が、存在感においてもはるかに勝つてゐたと思ふ。ま、確かに、『1』のヴィン・ディーゼルは凄く格好良かつたけれど。

 それはともかく、『1』においても出てくる改造車は日本車ばかり。やはりアメリカにおける日本車ブームは本物なんだらうなァ、と感ぢた。最初は、改造車を作るストリートレーサーの世界から始まつたのだ。90 年代に入つてから人気のなかつた日本車だが、安くて複雑な改造に耐へうるほど丈夫だ、といふ事でストリートレーサーの間で人気が出始め、さういつた風俗と縁の深いヒップホッパーたちが日本車に乗り始める。ウォーレン・G がレクサスに乗つたりとか、特に、レクサスはかなりヒップホップな車と成り上がつた。で、今やアメリカのスターはヒップホッパーたちだから、ファンもこぞつて日本車を買い始める、といふ具合にブームは盛り上がつていつたのではないか。実際、不況に打ちひしがれてゐる日本において、自動車業界はもの凄く業績をあげてゐる。輸出が凄く伸びてゐるのだ。史上最高、といふ話も聞いた。何とも景気のよい話だ。

 来年から、レクサスやインフィニティなど、外国向け高級日本車ブランドが逆輸入で日本に入つてくるらしい。うむ。ところで、日本にもストリートレーサーとかゐるんでせうか。(アニメ映画であつたやうな、なかつたやうな)

小川顕太郎 Original:2003-Dec-7;

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