TOO SHORT
先日買った TOO SHORT の新作『WHAT'S MY FAVORITE WORD?』があんまり良かったので、アマゾンで TOO SHORT のビデオ『SHORTY THE PIMP AT THE PLAYERS' BALL』と、小説『Pimpnosis』を注文したのだが、本日それが届いた。さっそく、本の方から開けてみる。もちろん、英語で書いてあり、読めない。ははは。でもこの本には大量の写真がついているので、そこだけ鑑賞する。ピンプと、ピンプの飼っているホー達の(イメージ?)写真。すごくかっこいい。
ここで知らない人のために説明すると、「ピンプ」とは売春婦を手元に何人も置き、彼女らの売り上げで暮らしている人のことだ。日本語では「ヒモ」「ポン引き」と訳されたりするけれど、大分ニュアンスが違う。ピンプが売春婦(ホー)を扱う様は、まさに「飼っている」といった感じで、ホー達はみなピンプに惚れていて、彼のために必死に働く。ピンプはその金で豪華に着飾り、派手な車に乗って街をながす。自分のホー達をストリートのいざこざから守り、彼女らを飾り立てる。ストリートの成功者かつ父権の体現者。そういったイメージ。高名な元ピンプのアイスバーグ・スリムが書いた『ピンプ』という自伝小説があり、これは邦訳(アーティストハウス・角川書店)もあるので読んだことがあるのだが、そこにはそういったピンプの姿が描かれている。女性虐待と搾取。フェミニズムの人達が激怒しそうな世界だが、その美学に多くの不良達が引き寄せられ、いまだに魅了されているのも事実だ。
で、TOO SHORT は、デビュー以来、一貫してピンプの美学を歌い上げてきたラッパー。彼が語るところによると、彼の地元のオークランドでは伝説的なピンプが多く、故に彼はギャングではなく(ギャングは LA)、ピンプの美学についてラップするのだとか。この購入したビデオには、たぶんそういった内容を喋りまくっている TOO SHORT が収められているのだが、英語で字幕なしなので、よく分からず。ははは。他にも TOO SHORT の友人達が色々と出てきて喋るが、英語で字幕なしなので、よく分からず。ははははは。うーん、インタビュービデオだったとは。ま、ミュージック・プロモーションビデオもおまけで 3 本はいっていたので、良しとするか。
実はついでに、オークランドのピンプを描いたブッラクムービーの古典『THE MACK』も購入したのだけれど、これも字幕なしだし、分からないかなあ。
小川顕太郎 Original:2002-Nov-29;