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 Diary 2002・11月15日(FRI.)

マクロビオティック

 マクロビオティックという食事法がある。これは穀物と野菜を中心とし、身土不二(自分が住んでいる土地でとれたものを食べること)、一物全体(穀物ならば精白しないものを丸ごと、野菜ならば皮も根っこもすべて食べること)、陰(体を冷やす食物)と陽(体を暖める食物)のバランスがとれていること、を基本にした食事法だ。(以上、オレンジページの「素食がおいしい」から定義を引用しました)

 一般的には、玄米を中心にした自然食・健康食とされ、日本発で欧米でブレイクした。トム・クルーズなんかが実践している、と言われるが、真偽のほどは定かではない。東洋の自然・健康食事法として欧米で流行ったものが、最近日本に逆輸入され、少しずつ拡がりつつある、というのが今の状況だろうか。

 このマクロビオティックに、トモコがちょっと前から注目していて、レストランでこれを提供するというのはどのようなものなのか一度食べに行ってみよう、という事になった。とはいえ、マクロビオティックをやっている店はそれほど多くない。大阪では、リッツカールトンホテルがやっている。リッツカールトンの社長が、マクロビオティックで癌を克服したとかで、この食事法に傾倒し、世界中のリッツカールトンでマクロビオティックが食べられるようにしたからだ。しかし、調べたのが間違っていたのか、リッツカールトンに電話が通じない。うーん、と悩んで、他にもマクロビオティックをやっているホテルをみつけ、そちらに行くことにした。同じく、大阪にある某ホテル。名前は敢えて伏せる。その理由は…。

 おいしくない! この一言につきる。別に不味いわけではない。しかし、決しておいしいとは言えない。トモコと私は、自然食や健康食に興味があって、色んな処に食べに行ったり、自分達で作って食べたりしているが、その食事を判定する基準はまず第一に、おいしいかおいしくないか、だ。どうも自然食や健康食は、身体にはいいけれどそれほどおいしくない、という、良薬口に苦し、みたいな偏見があるようで、それも提供する側にもあるんじゃないかと我々は邪推していて、それに凄く反発を感じている。だって、我々が自宅で作る自然食や健康食は、とてもおいしいですぜ。

 特にこのマクロビオティックは、他の自然食や健康食に較べて「糖分に寛容」という印象があり、これは砂糖はダメだがメイプルシロップなら良い、という風に糖分をいいものと悪いものに分けて使う、ということからきているが、とにかくそれを売りにしている為か、めっちゃ甘い! ちょっと勘弁、というかんじ。うーん、しかし、これはこの店だけの事かもしれず、他のマクロビオティックをやっている店ならもっとおいしいものを出しているかもしれない。とりあえず、次はリッツカールトンに行ってみるかなー、高いけど。

 ちなみに、これらは昨日の出来事です。

小川顕太郎 Original:2002-Nov-16;