京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > diary > 02 > 0328
 Diary 2002・3月28日(THU.)

見舞い

 朝の 8 時までに病院に戻らねばならないトモコを送り出したあと、やっと私はベッドにつくことができた。万が一遅れてはいけないので、私はトモコを起こして病院に送り出すまでは、寝ずに起きていたのだ。

 が、昼前にトモコから電話。色々と忘れてきたものを、買ったり持っていったりしなければならなくなった。そのまま買い物に出掛け、必要なものを揃えた後、病院へ。今日はユキエさんがお見舞いに来てくれた。本日トモコは外出も外泊も禁じられていたのだが、「病院の前の喫茶店に行くぐらいは、外出にならないよねー」と言いながら、3 人でお茶を飲みに行く。

 実は今日からトモコと同室の人が変わった。本日正に手術を受ける人に変わったのだ。我々 3 人が外から帰ってきた時は、ちょうど手術中だったので病室に居らず、我々は気兼ねなく病室でまったりした。が、手術から帰ってきてからが大変だった。親族一同が 10 人ほど、ぎっしりと病室に押し掛けてその人のベッドを囲み、我々は小さく隅に追いやられた。励ましの言葉か、重苦しい沈黙が支配する病室で、我々 3 人の声も小さくならざるを得ない。ポーが「もう、いい迷惑ねー」などと失言するのも、必死で押さえなくてはならない。我々は堪えきれず、テレビが五月蠅く鳴り響く面会室に避難する。テレビが五月蠅い。

 ユキエさんは午後 8 時ごろ帰っていった。私は 10 時前まで、つまり消灯の前まで残る。どうやら同室の患者さんには、付き添いで夫の人が泊まるらしい。そんな、二人部屋なのに、そんな事ができるのか? じゃあ、私もトモコの手術当日には泊まれるのだろうか。とはいえ、私は店で働かなくちゃ、ならないんですが。

 家に帰って、私の目の下の隈に驚いたユキエさんが発した「ケンタロウさんの方が、トモコさんより病人に見えますよ!」という言葉を思い出しながら、ベッドに倒れ込む。とにかく、寝不足なんだなー。

小川顕太郎 Original:2002-Mar-29;