Diary 2002・6月5日(WED.)
日本人の応援
ショウヘイくんに聞いた所によると、今のワールドカップにおける日本人の応援ぶりが素晴らしいと、各国で報道されているらしい。どういう所が賞賛されているかというと、要するに「礼儀正しい」! すごく献身的・熱狂的に応援をするのだけれど、その中に不思議な調和があり、礼儀正しさを失わない所が素晴らしい、と誉められているそうなのだ。
なるほど。確かに〈熱狂のうちにあっても礼儀正しい〉というのは、日本人の国民性だろう。この事から何が分かるか。そう、南京大虐殺や万人坑など、日本軍が先の大戦で行ったとされる残虐行為に関する話の眉唾性だ。確かに戦争時には、日常の感覚からしたら残虐な行為は頻発するだろう。それは世界中どの国の軍隊でも同じで、もちろん、日本軍も同様だ。しかし、日本軍だけがずばぬけて残虐だった、というのはどうか。それは単に、戦争に負けたから、ナチスと日本軍が一方的に悪者にされているだけの話じゃないのか。教育が崩壊し、礼儀正しさが失われたといわれる現代の日本人でさえ、熱狂のうちにあっても礼儀正しさを失わないのだ。いわんや、戦前においておや。
「うーん、それはかなり強引な論理展開ですねえ。ところで、日本人は他の国のチームも熱狂的に応援するので、それはかなり不思議がられているみたいですよ。」
ふっふっふ。そう! その事から何が分かるか。日本人は国家という狭い枠に囚われないのだ。なぜなら、〈八紘一宇〉という、天皇陛下の慈愛の下に全人類は平等である、という精神を体現しているからだ! 天皇陛下万歳!!
「……むちゃくちゃですねえ。大丈夫ですか?」
うーむ、店が暇だからな。オパールへの〈熱狂のうちにあっても礼儀正しい〉応援を、よろしくお願いします。
小川顕太郎 Original:2002-Jun-7;