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 Diary 2002・1月23日(WED.)

世間/演歌奉納

 クニトモさん来店。このあいだ実家に帰った時、アフガニスタンの戦争について、ついイスラム諸国に同情的な意見を述べると、親から「そんなん言っても、ビン・ラディンがすべて悪いんやないの」と言われ、吃驚したという。しばらくしてから、ああ、世間ではこうなんだ、と気付き、なんで自分がこんなに世間とずれてしまったのかを考えると、それは「ケンタロウくんの日記を読んでいるからだ」と思い当たった、という。うーん、確かに、私の言っている事は、世間からズレているかもしれない。ま、基本的に、世間の人々はマスコミの意見に左右されるし、マスコミは偏った情報しか流さないからねー。日本に限らず、どの国でも、マスコミというのは常に情報統制されている。

「私もねー、ケンタロウさんの日記を読んで、お母さんに『お母さんの考えている事は間違っているよ!』と、いつも注意しているー」とミツギちゃん。…あのー、まあ、私の言う事は参考程度にしておいて下さい。あんまり言うと、変人扱いされますよ。

 とにもかくにも、世間というのは強い! 世間がどこにあるかといえば、それはまず実家にある。あのマツヤマさんでさえ、実家に帰れば、普段言っているような愛国的な意見は言わない。私もそのテの話題は基本的に避ける。衆寡敵せず、と知るべし。

 そのマツヤマさんが来店。約束通り、「サブちゃん京都に歌う」のビデオを持ってきてくれる。これはサブちゃんの芸能生活 40 周年を記念して、平安神宮に演歌を奉納した時の模様を収めたものだ。家に帰ってさっそく観る。

 5000 人を越す観客の前で、神殿に向かって二拝二柏手一拝してからライブは始まった。オープニング曲は「祭」。マツヤマさんが忘年会で必ず歌う曲だ。かなりかっこよい。演歌とは日本のソウルミュージックにあたるのではないか? という事はしばしば考えた事があったけれど、実際にこうやって真剣に聴いてみるまでは、少し不安でもあった。そんな事いったって、やっぱり演歌は演歌。ダサいのではないか、と。いや、これはかなりかっこいいです。ソウルフルです。歌がグルーブしています。ラスト曲の「帰ろかな」なんて、正にソウル! ちょっと感動しました。

 とはいえ、こんなもん、どうやって歌えというのか。無理でしょ、いきなりは。練習するといったってなあ…。とりあえず、サブちゃんのレコードをゲットする事から始めますか。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-24;