Diary 2002・1月19日(SAT.)
暴れん坊兄弟
みなみ会館に、ババさんの大推薦作『暴れん坊兄弟』沢島忠監督(1960 年)を観に行く。いやー、面白かった。が、ババさんがバチグンのレビューを書いているので、私は特に付け足す事はない。とはいえ、敢えていうなら、1 カ所、ちょっとババさんが勘違い(おもいちがい)をしている所があるので、そこを書いておきましょうか。
とにかく粗忽者の弟・泰三。何かといえば、慌ててお膳をひっくり返したり、襖を破ったりします。昼行灯、と言われるぐらいののんびり者の兄・泰介を高く評価している叔父は、ことあるごとに弟・泰三を叱りつけます。「これ! もっと落ち着け!」と。
その泰三と叔父が、なんと藩の汚職の証拠をつかみます。さらに、現に今、その悪者達が宴会をして騒いでいる、という情報までつかみます。叔父は猛然と立ち上がり、泰三に言います。「行くぞ! 泰三! ぐずぐずするでない!」。それに対して泰三は「叔父上! 私はいまだかつて、落ち着いていた事などありませぬ!!」と叫び返し、二人そろって飛び出していく…。名場面ですね。
それにしても、「昼行灯」とか「粗忽者」とか言う言葉は、いいね。いまどき言わないでしょう、「昼行灯」とか。機会があれば観るに如くはない、娯楽映画の傑作でした。観客は 10 人ほど。うーん、もったいない。
その後、京都大丸に行き、「現代京都書作家展」をみる。うーん。いやー、最近忙しくて、ちっとも筆を握っていない、のを反省する。書をはじめてすでに半年が経過したが、いまだ一般人のレベル(?)にも達していない自分を感じます。うーむ、なんか、忙しいんだよなー。
小川顕太郎 Original:2002-Jan-21;